問題 28★★☆

顧客リストや従業員のマイナンバーを含むファイルが、メールの添付やWebサービスへの アップロードで社外に送られるのを、送信の時点で見つけて止めたい。 導入する仕組みとして最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア接続先のURLを種類で分類し、業務に関係のないサイトへの接続を遮断するURLフィルタリング。

    誤り。URLフィルタリングは接続先で判断する仕組みで、送るファイルの中身は見ていません。 許可したサイトへなら機密情報も送れてしまい、メールの添付も止められません。 どこへ送るかではなく、何を送るかで止めたい場面です。

  2. イ送る内容を検査し、あらかじめ定めた機密情報を含む送信を検知して遮断するデータ漏えい防止(DLP)。

    正解。DLPは送信されるデータの中身を調べ、顧客リストやマイナンバーのような 定めた情報が含まれていれば、送信の時点で警告や遮断を行います。

  3. ウ送信元と宛先のIPアドレスやポート番号を見て、許可していない通信を遮断するファイアウォール。

    誤り。ファイアウォールが見るのは通信の宛先や種類で、中身ではありません。 メールやWebの通信は業務で許可しているので、その中に機密情報が入っていても通ります。

  4. エPCの操作を記録し、ファイルの送信やアップロードの履歴を後から確認できるようにする操作ログの取得。

    誤り。ログ取得は誰がいつ何をしたかを後から追う管理策で、調査や抑止には役立ちます。 ただし記録するだけなので、送信の時点で止めることはできません。

理解を深めるために

「どこへ」ではなく「何を」で止める

郵便局の窓口が、宛先の住所だけを見て受け付けているとします。危険物が入っていても、 宛先が正しければ送られてしまいます。中身を確かめるには、荷物そのものを 検査する仕組みが要ります。**データ漏えい防止(DLP)**は、送り出すデータの 中身を検査して、出してはいけない情報を止める管理策です。

DLPは何を見ているのか

  • 顧客リストの形式、マイナンバーのような番号の並び、機密の区分を示すラベルなどを あらかじめ「守る情報」として定める
  • メールの添付、Webへのアップロード、USBメモリへの書き出しなどで、送るデータの中身を調べる
  • 定めた情報が含まれていれば、警告・遮断・管理者への通知を行う

この場面の条件は「送信の時点で見つけて止める」ことです。中身を見ない仕組みでは 見つけられず、記録するだけの仕組みでは止められません。

混同しやすいものとの違い

仕組み 判断の材料 送信時に止められるか
データ漏えい防止(DLP) 送るデータの中身 止められる
URLフィルタリング 接続先のURL 中身では止められない
ファイアウォール IPアドレス・ポート番号 中身では止められない
操作ログの取得 操作の記録 止められない(後から追う)

漏えい対策の問題では、その仕組みが「宛先」「中身」「記録」のどれを見ているかを 確かめると、条件に合うものを選べます。

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