正解:イ
各選択肢の解説
アリスク回避的態度
誤り。リスク回避的態度は、リスクからできるだけ遠ざかろうとする姿勢です。 同じ「リスク態度」の一種ですが、この場面の経営層は機会のために 一定のリスクを取ると言っているので、向きが逆です。
イリスク選好
正解。リスク選好は、組織が追求または保持する意思のあるリスクの量と種類です。 取ってよい範囲(顧客情報を扱わない範囲)と目的(収益の機会)が示されています。
ウリスク回避
誤り。リスク回避はリスク対応の選択肢の一つで、リスクを生む活動そのものを やめることです。「回避」という語が共通するのでリスク回避的態度と混同しがちですが、 こちらは個々のリスクへの手の打ち方で、組織の姿勢ではありません。
エリスク保有
誤り。リスク保有は、評価を終えた個々のリスクについて、対策をせずに受け入れると 決めるリスク対応の選択肢です。組織全体として「どこまでなら取るか」を あらかじめ示す姿勢とは、決める時点と対象が違います。
理解を深めるために
リスク選好は「どこまでなら取るか」という組織の構え
投資にたとえると、「値動きが大きくても高い利回りを狙う」人と、「元本を減らしたくない」人がいます。 どちらが正しいということはなく、目的と体力で構えが変わります。組織がリスクに向き合う構えを リスク態度と呼び、そのうち、追求したり持ち続けたりする意思のあるリスクの量と種類をリスク選好と呼びます。
なぜアセスメントで構えが要るのか
同じリスクレベルでも、取ってよいと判断する組織もあれば、取れないと判断する組織もあります。 その線引きの土台になるのがリスク態度です。
- リスク選好を示すと、リスク受容基準などのリスク基準を決めるときの拠り所になる
- 取ってよいリスクの種類(この場面では顧客情報を扱わないもの)を絞れば、現場が判断しやすくなる
- リスク回避的態度が強すぎると、新しい機会を逃すことにもつながる
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 何を表すか |
|---|---|
| リスク選好 | 追求・保持する意思のあるリスクの量と種類(組織の構え) |
| リスク回避的態度 | リスクから遠ざかろうとする構え |
| リスク回避 | 個々のリスクについて、活動をやめる対応 |
| リスク保有 | 個々のリスクについて、対策をせず受け入れる対応 |
「組織全体の構え」か「個々のリスクへの対応」かを先に切ると、名前の似た4つを分けられます。