問題 16★★☆

ある小売店が、店舗で扱う画像をAIで活用しようとしている。 次の処理のうち、画像認識モデルが担うものとして最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア「秋らしい店頭ポスター」といった文章の指示に沿って、新しい画像を作り出す。

    誤り。これは画像を生成する生成AIの働きです。どちらも画像に関わるため混同しがちですが、 画像認識は既にある画像を見て中身を判別するもの、画像生成は指示から 存在しない画像を作り出すものです。入力と出力の向きが逆です。

  2. イ棚を撮影した画像から、どの商品が写っていて、どこが欠品しているかを判別する。

    正解。画像に写っている物が何か、どこにあるかを判別するのが画像認識です。 人が棚を見回る代わりに、撮影した画像から商品と空きの位置を読み取っています。

  3. ウ商品画像に添えられた説明文を読み、要点を短くまとめた紹介文に書き直す。

    誤り。これは自然言語処理モデルの働きです。商品画像と一緒に扱われていても、 処理の対象は添えられた説明文という文章であり、画像の中身は見ていません。 何を入力として処理しているかで見分けます。

  4. エ撮影した画像の明るさや色合いを、あらかじめ決めた数値どおりに一律で補正する。

    誤り。これは人が決めた設定値どおりに画素を加工する、従来型の画像処理です。 画像を扱う点は共通ですが、写っている物を判別しておらず、 データから学んだモデルも使っていません。画像を「加工する」のと「認識する」のは別物です。

理解を深めるために

画像を「見て、何かを言い当てる」のが画像認識

画像認識は、人が目で見て「これはお茶のペットボトル」「ここが空いている」と 判断することを、コンピュータに代わりにさせる技術です。 画像を入力として受け取り、写っている物の種類や位置を判別するのが役目です。

ディープラーニングは、この画像認識で精度を大きく伸ばした代表的な応用分野です。 層を重ねることで、点や線から輪郭、さらに物体全体へと特徴を段階的にとらえられるためです。

「画像に関わる処理」がすべて画像認識ではない

選択肢はどれも画像に関係しますが、画像との関わり方がそれぞれ違います。

  • 画像を見て判別する → 画像認識
  • 文章から画像を作り出す → 画像生成(生成AI)
  • 画像に添えられた文章を扱う → 自然言語処理
  • 決めた数値どおりに画像を加工する → 従来型の画像処理

「画像」という言葉だけで選ぶと、ほかの三つにも引っかかります。

画像との関わり方で整理する

処理 入力 → 出力 分類
棚の画像から商品と欠品を判別 画像 → 判別結果 画像認識モデル
文章の指示からポスターを作る 文章 → 画像 画像生成(生成AI)
説明文を要約する 文章 → 文章 自然言語処理モデル
明るさ・色合いを一律に補正 画像 → 画像 従来型の画像処理

入力が画像で、出力が「何が・どこに」という判別結果になっていれば画像認識です。

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