問題 11★☆☆

食品メーカーの企画会議で、新商品の名称がなかなか決まらない。ここで生成AIを 使う目的として、最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア商品の特徴と客層を伝え、最も売れる名称を一つ選ばせて、その名称に決定する。

    誤り。生成AIは売れる名称を言い当てる仕組みではありません。案を出すことと、 どれを採るかを決めることは別で、決定は商品の事情や他社の状況を 知っている人が担います。任せる範囲を取り違えた使い方です。

  2. イ商品の特徴と客層を伝え、条件に合う名称の案を数多く出させ、会議で絞り込む。

    正解。短い時間で思い付かなかった方向の案まで並ぶので、 人が選ぶための候補が広がります。出てきた案をそのまま採るのではなく、 検討の出発点として使い、採否は人が決めるのがこの使い方です。

  3. ウ過去に発売した商品の売上データを学習させ、新商品の販売数を見積もらせる。

    誤り。これは正解を付けたデータから規則を学ばせる予測の使い方で、 識別AIの活用にあたります。数量を見積もる役には立ちますが、 名称の案そのものを作り出すわけではありません。

  4. エ社員から集めた名称の案を五十音順に並べ替え、重複を取り除いた一覧を作る。

    誤り。これは既にある案を整理する作業で、表計算ソフトでもできます。 手元の案が増えるわけではないので、候補を広げたいという この場面の目的には答えていません。

理解を深めるために

決めてもらうのではなく、選択肢を増やしてもらう

企画の場で行き詰まるのは、良い案が選べないからではなく、 そもそも案が出尽くしてしまうからです。アイディアの提案は、 この「案が出ない」状態を破るための使い方です。

生成AIは、条件を伝えれば数十の案を数分で並べます。 その中の大半は使えませんが、人が思い付かなかった切り口が混ざることがあります。 会議のホワイトボードに付箋を大量に貼る作業を、代わりにやってもらう イメージが近いでしょう。

採否を決めるのは人

この使い方で外してはいけないのは、正解を求めていないという点です。 生成AIは「どれが売れるか」を知りません。商品の原価、他社の商品名、 商標として使えるか、社内で通るかといった事情は人の側にあります。

  • 案の数を増やす段階は生成AI、絞り込む段階は人、と役割を分ける
  • 「20案」「カタカナで」のように条件を付けると、案の幅を調整できる
  • 気に入った案を材料に、さらに派生案を出させる進め方もできる

目的で見分ける

使い方 目的
アイディアの提案 候補を数多く出し、人が選ぶ材料を広げる
予測(識別AIの活用) 過去のデータから売上や販売数を見積もる
並べ替え・重複の除去 既にある案を整理する。案は増えない

試験では、「正解を出させたいのか」「候補を広げたいのか」で判断できます。 生成AIに決定そのものを委ねる選択肢は、適切な使い方になりません。

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