問題 14★★☆

小売業のA社は、数年分たまったPOSの購買履歴をコンピュータで解析し、 「この商品を買う人は同じ日にあの商品も買っている」といった、担当者が 想定していなかった規則性を見つけたいと考えた。この取組みはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. アデータマイニング

    正解。データマイニングは、大量にたまったデータを統計や機械学習の手法で 掘り下げ、人が想定していなかった規則性や関係を見つけ出す取組みです。 一緒に買われやすい商品の組合せを探す分析は、その代表例です。

  2. イテキストマイニング

    誤り。テキストマイニングは、問合せ記録や口コミなどの文章を対象に、 単語へ分けて出現の傾向や語の結び付きを取り出す分析です。同じマイニングでも 扱う材料が自由な文章であり、項目のそろった購買履歴ではありません。

  3. ウアノテーション

    誤り。アノテーションは、AIに学習させるデータへ「これは猫」といった 正解のラベルを人が付ける下準備です。人がデータに意味づけをする作業であり、 機械にデータを解析させて規則性を発見させる分析ではありません。

  4. エ名寄せ

    誤り。名寄せは、表記のゆれなどで別々に登録された同じ顧客のデータを、 同一と判断して一つにまとめる作業です。分析の前にデータを整える工程であり、 商品の買われ方の規則性を取り出す分析そのものではありません。

理解を深めるために

掘ってみて鉱脈を探す

マイニング(mining)は採掘のことです。 「この商品の売上を確かめたい」と狙いを決めて集計するのではなく、 たまっているデータを片端から掘って、思ってもみなかった関係が出てこないかを 探すのがデータマイニングです。

レシート1枚1枚は何の変哲もない記録でも、数百万枚を並べると 「平日の夜だけこの2品が一緒に売れている」といった傾向が浮かび上がります。 人が全部を見て気づくのは不可能なので、機械に探させます。

どんな形の発見が出てくるか

  • 一緒に買われやすい商品の組合せ(併売の傾向)
  • 買い方が似ている顧客のグループ分け
  • 解約しそうな顧客に共通する特徴

ただし出てくるのはあくまで「一緒に起きやすい」という関係です。 片方がもう片方の原因だとは限らないので、施策に移す前に確かめる必要があります。

名前の似た作業を並べる

用語 何をするか
データマイニング 大量のデータを解析し、人が気づかない規則性や関係を見つける
テキストマイニング 文章を単語に分け、出現の傾向や語の結び付きを取り出す
アノテーション AIの学習データに、正解となるラベルや意味づけを付ける
名寄せ 表記のゆれを吸収し、同じ対象のデータを一つにまとめる

2つのマイニングは対象で見分けます。 数値や項目のそろったデータならデータマイニング、 自由に書かれた文章ならテキストマイニングです。

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