正解:ウ
各選択肢の解説
ア季節調整
誤り。季節調整は、毎年決まった時期に繰り返される変動(年末に伸びる、 夏に落ちるなど)の影響を取り除き、前の月や前の期と水準を比べられるように する処理です。取り除く対象が周期的な変動に限られる点が違います。
イ外れ値・異常値の処理
誤り。これは入力ミスや測定の不具合で生じた極端な値を、分析から除いたり 修正したりする作業です。目立つ1件を取り除く操作であって、 全体に散らばる細かい上下をならして傾向を示す計算ではありません。
ウ移動平均
正解。区間をずらしながら平均を取り直すと、その日限りの偶然の上下が 打ち消され、なめらかな線が残ります。売上が伸びているのか落ちているのか という流れが見えるようになります。
エデータ結合
誤り。データ結合は、売上明細と商品マスタのように別々の表を共通の項目で 突き合わせ、一つの表にまとめる作業です。分析に使う材料をそろえる前段の 作業であり、時間に沿った変動をならす計算ではありません。
理解を深めるために
ぶれた線をなめらかにする
毎日体重を量ると、食事や水分の分だけ一喜一憂することになります。 ところが直近7日の平均を並べていくと、日ごとのぶれは消えて 「じわじわ増えている」「横ばい」といった流れだけが見えてきます。 これが移動平均の考え方です。
売上でも同じです。金曜は多く火曜は少ない、雨の日は落ちるといった その日限りの事情は、平均を取る過程で互いに打ち消し合います。
どう計算するか
- 直近の一定期間(7日、12か月など)の平均を求める
- 1期間分だけずらして、また平均を求める
- 求めた値を並べると、細かい上下が消えた線になる
期間を長くとるほどなめらかになりますが、そのぶん実際の変化に線が 追いつくのが遅れます。何日分で平均するかは目的しだいです。
時間に沿ったデータを扱う言葉を並べる
| 用語 | 何をするか |
|---|---|
| 移動平均 | 区間をずらして平均を取り、短期の細かい変動をならして傾向を見る |
| 季節調整 | 毎年同じ時期に繰り返される変動を取り除き、水準を比べられるようにする |
| 外れ値・異常値の処理 | 極端に離れた値を除く・直して、分析がゆがまないようにする |
| データ結合 | 別々の表を共通の項目で突き合わせ、一つの表にまとめる |
「ぎざぎざをならして傾向を見る」なら移動平均、 「毎年の周期的な波を取り除いて比べる」なら季節調整、と押さえてください。