問題 20★☆☆

全社のデータウェアハウスから、営業部門が使う地域別・月別の売上データだけを取り出し、 営業部門専用の小さなデータの置き場として用意した。これを何と呼ぶか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. アデータレイク

    誤り。データレイクは、加工する前のデータを形式を問わずそのまま蓄える置き場です。 本問の置き場は、すでに整ったDWHから必要な分だけを取り出したものなので、 生データを受け止めるデータレイクとは流れの位置が逆です。

  2. イデータウェアハウス(DWH)

    誤り。DWHは、全社のデータを分析用に整えて統合し、時系列で蓄える基盤です。 本問ではDWHは「取り出し元」であり、そこから部門向けに絞って作ったものの名前を 問うています。範囲が全社か一部門かで区別します。

  3. ウBIツール

    誤り。BIツールは、蓄えたデータを集計してグラフやダッシュボードで見せるソフトウェアです。 営業部門が売上を見るときに使う点で結び付きやすいのですが、データの置き場ではなく、 置き場のデータを表示・分析する道具です。

  4. エデータマート

    正解。データマートは、DWHなどから特定の部門や目的に必要なデータだけを切り出した 小規模な置き場です。範囲を絞るぶん、利用者が目的のデータにすぐたどり着けます。

理解を深めるために

倉庫から、売り場の棚へ

データマートの「マート」は市場や小売店のことです。 全社のデータウェアハウス(DWH)が大きな倉庫だとすれば、データマートは その中から「営業部門が毎日使う商品」だけを選んで並べた、部門専用の売り場にあたります。 倉庫の中を毎回探し回らなくても、必要なものがすぐ手に取れるようになります。

なぜ切り出すのか

DWHは全社分のデータを持つので、項目も量も膨大です。部門ごとに使うデータは限られているため、 あらかじめ切り出しておくと次の利点があります。

  • 利用者が項目を探す手間が減り、使い方が分かりやすくなる
  • 対象が小さいので集計が速い
  • 部門に関係のないデータを見せずに済む

データの流れで言えば、データレイク(生データ)→ DWH(整えて統合)→ データマート(用途別に切り出し) の順で、後ろに行くほど範囲が絞られ、すぐ使える形になります。

混同しやすいものとの違い

用語 役割
データマート DWHなどから、特定の部門・用途に必要な部分だけを切り出した置き場
データウェアハウス(DWH) 全社のデータを分析用に整えて統合し、時系列で蓄える
データレイク 形式を問わず、生のデータをそのまま蓄える
BIツール 蓄えたデータを集計・可視化して見せるソフトウェア(置き場ではない)

「特定の部門向け」「必要な部分だけ」とあればデータマートです。 置き場を問われているのか、置き場のデータを使う道具を問われているのかも確認しましょう。

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