正解:ア
各選択肢の解説
アETLは変換してから格納し、ELTは先に格納してから基盤上で変換する。
正解。どちらも抽出(E)・変換(T)・格納(L)の3工程からなり、違いは並び順です。 ELTは格納先の処理能力を使って、格納後に必要な形へ変換します。
イETLは構造化データだけを扱い、ELTは非構造化データだけを扱う。
誤り。扱えるデータの種類で分けた呼び名ではありません。ELTは生のまま先に入れるので 多様な形式と相性がよい、という傾向はありますが、それは工程の順序から生じる結果です。 名前が表しているのは、変換と格納のどちらを先に行うかです。
ウETLはまとめて一括で処理し、ELTは常にリアルタイムで処理する。
誤り。一括処理かリアルタイム処理かは、データを取り込む頻度やタイミングの話で、 ETLとELTの区別とは別の軸です。どちらの方式でも、夜間にまとめて取り込むことも、 短い間隔で取り込むこともあります。
エETLはデータを集める処理で、ELTは集めたデータを可視化する処理である。
誤り。可視化は、BIツールなどで集計結果をグラフにして見せる工程です。 ETLもELTも、データを基盤に取り込むまでの処理で、名前の3文字が同じ3工程を 表していることに注目すれば、役割が違うものではないと分かります。
理解を深めるために
料理してから冷蔵庫に入れるか、入れてから料理するか
ETLとELTは、買ってきた食材の扱い方の違いにたとえられます。
- ETLは、台所で下ごしらえを済ませてから冷蔵庫にしまう。取り出せばすぐ使えるが、しまう前に手間がかかる
- ELTは、買ってきた食材をまず冷蔵庫にしまい、使うときに大きな調理場で下ごしらえする
どちらも「取ってくる・整える・しまう」の3つの作業は同じで、順番だけが違います。
3文字の意味と、順番が変わる理由
- E(Extract:抽出)…業務システムなどからデータを取り出す
- T(Transform:変換)…形式をそろえ、不要なデータを除き、項目を整える
- L(Load:格納)…データウェアハウスなどの格納先に書き込む
以前は格納先の処理能力に限りがあったため、途中の専用サーバで変換を済ませてから入れるETLが一般的でした。 クラウドのデータウェアハウスのように格納先の処理能力が大きくなると、先に入れてしまい、 格納先で変換するELTも広く使われるようになりました。 生のデータが格納先に残るので、後から別の形に変換し直せる利点もあります。
混同しやすい切り口との違い
| 切り口 | 中身 |
|---|---|
| ETLとELT | 変換(T)と格納(L)のどちらを先に行うか |
| 構造化/非構造化 | データの形式の違い(方式の名前とは別の軸) |
| 一括処理/リアルタイム処理 | 取り込む頻度・タイミングの違い |
| 可視化 | 格納したデータを集計してグラフで見せる、取り込みの後の工程 |
3文字の並び順がそのまま処理の順番を表している、と覚えておけば迷いません。