正解:イ
各選択肢の解説
ア他者が集めて公表したものなので、すぐ安く手に入るが目的に合わないことがある。
誤り。これは2次データの特徴です。会社が最初に探した「公表されている統計」がこれに当たります。 今回は知りたい項目がなかったため自ら調査したので、 集めたデータは自社が目的に合わせて作った1次データです。
イ目的に合わせて項目を決められるが、集めるのに手間と費用がかかる。
正解。自社の目的のために自ら収集したデータは1次データです。 知りたいことを直接聞ける反面、調査の設計・実施・集計の手間と費用は自社が負います。
ウ誰でも無償で二次利用でき、機械判読に適した形式で公開されている。
誤り。これはオープンデータの特徴です。行政などが公開する統計は2次データでもあり、 オープンデータとして提供されることも多いので混同しがちですが、 自社が実施したアンケートは公開を前提としたデータではありません。
エ利用者の操作の記録が自動で蓄積されるので、本人の自覚しない行動まで分かる。
誤り。これは人の行動ログデータ(Webの閲覧履歴やアプリの操作記録)の特徴です。 アンケートは本人が意識して答えた内容を集めるもので、 自動で記録される行動の痕跡とは集め方が違います。
理解を深めるために
自分で取りに行ったデータが1次データ
料理にたとえると、自分の畑で育てた野菜が1次データ、スーパーで買う野菜が2次データです。 畑なら欲しい品種を欲しい量だけ作れますが、手間と時間がかかります。 スーパーならすぐ手に入りますが、売っているものの中から選ぶしかありません。 自社の目的のために自ら集めたデータが1次データ、他者が別の目的で集めたものを使うのが2次データです。
なぜそうなっているのか
- 1次データ: アンケート、インタビュー、観察、実験など。質問や対象を自分で決められる
- 1次データの弱み: 調査の設計から集計まで、費用と時間を自社が負う
- 2次データ: 官公庁の統計、業界団体の調査、調査会社のレポートなど。早く安く手に入る
- 2次データの弱み: 別の目的で集められたので、項目や集計の切り口が合わないことがある
実務では、まず2次データで全体像をつかみ、足りない部分を1次データで補うのが定石です。 問題の会社も、その順で動いています。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 1次データ | 目的に合わせて自ら集める。手間と費用がかかる | 自社が実施したアンケート |
| 2次データ | 他者が集めたものを使う。早く安いが目的とずれることがある | 国の統計、業界レポート |
| オープンデータ | 二次利用可能・機械判読に適する・無償で公開される | 自治体が公開する統計データ |
| 人の行動ログデータ | 操作や移動の記録が自動で蓄積される | Webの閲覧履歴、位置情報 |
1次と2次は「誰が、何の目的で集めたか」で分けます。 オープンデータや行動ログは別の切り口の分類なので、同じデータが複数に当てはまることもあります。