正解:ア
各選択肢の解説
ア設備に付けたセンサが記録する、温度や振動、稼働時間などの測定値。
正解。機械の稼働ログデータです。振動や温度のいつもと違う動きは、人が異音や 発熱に気づくより早く数値に表れます。この記録を継続して見ることで、壊れてから 直すのではなく、壊れる前に部品を替える保守(予知保全)に近づけます。
イ利用者が自社サイトで閲覧や購入をした操作の履歴を記録したもの。
誤り。これは人の行動ログデータです。どの画面で離脱したか、何を買ったかが分かるので 販促やサイト改善には役立ちますが、記録しているのは人の操作であって設備の状態では ありません。記録の主語が人か機械かで使い道が分かれます。
ウSNSに投稿された文章や画像など、利用者が自ら発信した内容。
誤り。これはソーシャルメディアデータです。製品の評判や不満の傾向をつかむのには 向いていますが、工場内の設備の状態が投稿されることはありません。世の中の反応を 知るためのデータで、設備の異常検知には使えません。
エ官公庁が誰でも使える形で公開している、地域の統計や気象の記録。
誤り。これはオープンデータです。気温や湿度は設備の状態に影響する要因として 補助的に使えますが、個々の設備が今どうなっているかは分かりません。外部の環境を 示すデータであり、異常の兆しそのものは設備側の記録にしか表れません。
理解を深めるために
誰が出した記録かで用途が決まる
データを選ぶときは「その記録を出しているのは誰(何)か」を見ます。 設備の異常を知りたいなら、答えを持っているのは設備そのものです。 センサが休みなく出し続ける温度・振動・電流の値が、機械の稼働ログデータです。
人の評判やサイトの使われ方をいくら調べても、モータの軸受けが傷んでいることは 分かりません。逆に、稼働ログをいくら見ても新商品の評判は分かりません。
稼働ログが異常の兆しに強い理由
- 絶えず記録される … 点検の日だけでなく、動いている間ずっと値が残る
- いつもの値が分かる … 平常時の範囲と比べて、ずれの大きさを測れる
- 人より早い … 異音や発熱として人が気づく前に、数値の変化として表れる
この性質から、IoTで設備の状態を集めて故障を予測する使い方が広がっています。
出どころ別のデータの使い分け
| データ | 出どころ | 主な使い道 |
|---|---|---|
| 機械の稼働ログデータ | 設備・センサ | 異常検知、保守の計画 |
| 人の行動ログデータ | 利用者の操作 | 販促、サイトや店舗の改善 |
| ソーシャルメディアデータ | 利用者の発信 | 評判の把握、話題の分析 |
| オープンデータ | 国・自治体の公開 | 外部要因の補足、地域比較 |
試験では「何を知りたいのか」が問題文に書かれます。知りたい対象が出している記録を 選べば、たいていは正解にたどり着きます。