問題 35★★☆

大きな地震の直後、Aさんは「○○公民館が避難所として開設された」という知人の投稿を 事実だと信じ、役に立てばと地域のグループに転送した。元の投稿は開設の予定を開設済みと 書き違えたもので、誰にもだます意図はなかった。この投稿が当てはまるものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア偽情報(ディスインフォメーション)

    誤り。偽情報は、事実でないと知りながら、人をだましたり混乱させたりする意図で 作られ広められる情報です。内容が誤っている点は同じでも、この投稿には誰の だます意図もありません。意図の有無で切り分けます。

  2. イ悪意ある情報(マルインフォメーション)

    誤り。悪意ある情報は、内容は事実なのに、人を傷つける目的で暴露・利用される 情報です。この投稿は内容が事実ではなく、害を与える目的もないので、 真偽と意図のどちらの軸でも当てはまりません。

  3. ウエコーチェンバー

    誤り。エコーチェンバーは、似た意見の人ばかりが集まる場で同じ考えが反響し 増幅される現象です。グループ内で広がった点が似ていますが、これは情報が 広がる場の性質を指す語で、投稿の内容を分類する語ではありません。

  4. エ誤情報(ミスインフォメーション)

    正解。内容は事実と異なるものの、発信した人にも転送した人にも害意はなく、 正しいと信じて広めた情報です。善意で広がるぶん、疑われにくく拡散しやすい のが特徴です。

理解を深めるために

善意でも、誤った情報は誤った情報

災害時には「みんなに知らせたい」という気持ちから、確かめる前に情報を転送して しまいがちです。内容が間違っていても、送った人に悪気はありません。このように、 事実と異なるが害意なく広まる情報を誤情報(ミスインフォメーション)と呼びます。 悪気がないからといって害がないわけではなく、避難所の例なら、人が開いていない 場所へ向かってしまいます。

「真偽」と「意図」の2つの軸

問題のある情報は、次の2つの軸で整理すると見分けやすくなります。

  • 内容は事実か、事実でないか
  • 害を与える意図やだます意図があるか、ないか

誤情報は「事実でない × 意図なし」、偽情報は「事実でない × 意図あり」、悪意ある 情報は「事実である × 害意あり」にあたります。同じ投稿でも、誤りと知った人が 混乱させる目的であえて広め直せば、その時点から偽情報として扱われます。

混同しやすいものとの違い

用語 内容は事実か 害意・だます意図
誤情報(ミスインフォメーション) 事実でない ない
偽情報(ディスインフォメーション) 事実でない ある
悪意ある情報(マルインフォメーション) 事実である ある
エコーチェンバー (情報の分類ではなく、意見が反響し増幅される場の現象) ―

善意の転送でも誤情報の拡散に加担しうるので、災害時ほど自治体などの一次情報で 確かめてから共有することが大切です。試験では「信じて」「善意で」といった 記述が誤情報を見分ける手がかりになります。

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