正解:ア
各選択肢の解説
ア契約者をインターネットにつながる網へ接続し、グローバルIPアドレスを割り当てる。
正解。ISPは契約者をインターネットにつなぐ「入口」の事業者です。 回線が物理的な道だとすると、その先のインターネットへ通してくれるのがISPで、 通信に使うグローバルIPアドレスもISPから割り当てられます。
イ利用者の自宅まで光ファイバーの回線を敷設し、その回線を保守する。
誤り。これは回線事業者の役割で、この場面ではA社が担っています。 「光回線を引けばインターネットが使える」と思いやすいため混同しますが、 回線は通り道にすぎず、インターネットへの接続はISPが提供します。 道を用意するのか、その先へつなぐのかで区別します。
ウ家の中のパソコンやスマートフォンに、プライベートIPアドレスを割り当てる。
誤り。これは自宅に置くルータのDHCP機能の役割です。どちらもIPアドレスを 割り当てるので混同しやすいですが、ISPが割り当てるのはインターネット側で使う グローバルIPアドレスで、家の中の機器用のプライベートIPアドレスではありません。
エインターネット上のWebページを集めて索引を作り、キーワードで探せるようにする。
誤り。これは検索エンジン(検索サービス)の役割です。普段「インターネットを使う」 入口が検索サイトなので同じものと感じやすいですが、検索サービスは接続された後に 使うサービスの一つです。つなぐ事業者か、つないだ先で使うサービスかで区別します。
理解を深めるために
回線は「道」、ISPは「インターネットへの入口」
自宅からインターネットを使うには、二つのものがそろう必要があります。
- 回線 — 自宅から通信事業者の設備までをつなぐ物理的な通り道(光ファイバーなど)
- ISP(Internet Service Provider) — その道の先で、利用者をインターネットに接続する事業者
道路が家の前まで通っていても、高速道路の入口を通らなければ遠くの町へは行けません。 その入口を管理しているのがISPだと考えると分かりやすいでしょう。
ISPが提供しているもの
- インターネットにつながる網への接続
- インターネット側で使うグローバルIPアドレスの割当て
- 付随サービスとして、メールアドレスや名前解決(DNS)などを提供することも多い
回線とISPを一つの会社がまとめて販売するセット契約もありますが、 その場合も「回線」と「インターネット接続」という二つの役割が中に含まれています。
混同しやすいものとの違い
| 担い手 | 役割 |
|---|---|
| ISP | 利用者をインターネットに接続する。グローバルIPアドレスを割り当てる |
| 回線事業者 | 自宅までの物理的な回線を敷設・保守する |
| 自宅のルータ(DHCP) | 家の中の機器にプライベートIPアドレスを割り当てる |
| 検索エンジン | 接続した後に使うサービスの一つ。Webページを探せるようにする |
試験では「インターネットへの接続サービスを提供する事業者」という説明でISPを選ばせる形が 典型です。回線を引く役割や、家の中の機器の設定と取り違えないようにしましょう。