問題 36★★☆

社内LANのPCに「192.168.1.25」のようなプライベートIPアドレスを割り当てている。 プライベートIPアドレスの説明として、最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アインターネット上で重複しないよう管理され、世界中から直接その機器に到達できる。

    誤り。これはグローバルIPアドレスの説明です。どちらも同じ形式の数字で書くため 混同しやすいのですが、インターネット上で一意になるよう割り当てを管理されているのが グローバル、組織の中だけで使うのがプライベートです。

  2. イ機器の製造時に書き込まれ、利用者が割り当てや変更をする必要がない。

    誤り。これはMACアドレスの説明です。どちらも機器を識別する番号なので混同されますが、 MACアドレスはネットワークの装置そのものに付く番号で、IPアドレスはネットワーク上の 住所として、組織や通信事業者が割り当てるものです。

  3. ウ組織内のLANで自由に割り当てられるが、そのままではインターネットで通用しない。

    正解。決められた範囲(192.168.0.0〜192.168.255.255など)の中なら、組織ごとに 自由に使えます。別の組織と重複してもよい代わりに、インターネット上では使えません。

  4. エ接続するたびにDHCPサーバが自動で割り当てるため、毎回異なる値になる。

    誤り。自動で割り当てるかどうかはDHCPを使うかどうかの話で、プライベートかどうかとは 別の軸です。プライベートIPアドレスを手作業で固定して設定することもあれば、 グローバルIPアドレスがDHCPで割り当てられることもあります。

理解を深めるために

世界共通の住所か、社内だけの内線番号か

IPアドレスは、ネットワーク上の機器の「住所」です。ただし使える範囲によって2種類あります。

  • グローバルIPアドレス — インターネット全体で1つしかない住所。世界中の誰とも重複しない
  • プライベートIPアドレス — 組織の中だけで通じる住所。会社の内線番号のようなもの

内線番号「101」は、A社にもB社にもあってかまいません。社内でしか使わないからです。 その代わり、社外から「101」に電話をかけてもつながりません。 プライベートIPアドレスもこれと同じです。

なぜ2種類に分けているのか

IPv4のアドレスは約43億個しかなく、世界中の機器すべてにグローバルIPアドレスを 配ると足りません。そこで、次の範囲はどの組織でも自由に使ってよいプライベート用と決められています。

  • 10.0.0.0 〜 10.255.255.255
  • 172.16.0.0 〜 172.31.255.255
  • 192.168.0.0 〜 192.168.255.255

社内の多数の機器にはプライベートIPアドレスを配り、インターネットとの出入口にだけ グローバルIPアドレスを持たせれば、グローバルIPアドレスの消費を大きく抑えられます。 社内のPCがインターネットを使うときは、出入口でアドレスを変換(NAT)しています。

混同しやすいものとの違い

用語 中身
プライベートIPアドレス 組織内で自由に使える。インターネット上では通用しない
グローバルIPアドレス インターネット上で一意。管理された割り当てを受ける
MACアドレス 装置に製造時から付いている識別番号
DHCP IPアドレスなどの設定を自動で割り当てる仕組み

試験では「組織内で自由に」「重複してよい」ならプライベート、「インターネット上で一意」 ならグローバルです。自動で割り当てるかどうかは別の話なので、DHCPと混ぜないようにしましょう。

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