正解:ウ
各選択肢の解説
アインターネット上で重複しないよう管理され、世界中から直接その機器に到達できる。
誤り。これはグローバルIPアドレスの説明です。どちらも同じ形式の数字で書くため 混同しやすいのですが、インターネット上で一意になるよう割り当てを管理されているのが グローバル、組織の中だけで使うのがプライベートです。
イ機器の製造時に書き込まれ、利用者が割り当てや変更をする必要がない。
誤り。これはMACアドレスの説明です。どちらも機器を識別する番号なので混同されますが、 MACアドレスはネットワークの装置そのものに付く番号で、IPアドレスはネットワーク上の 住所として、組織や通信事業者が割り当てるものです。
ウ組織内のLANで自由に割り当てられるが、そのままではインターネットで通用しない。
正解。決められた範囲(192.168.0.0〜192.168.255.255など)の中なら、組織ごとに 自由に使えます。別の組織と重複してもよい代わりに、インターネット上では使えません。
エ接続するたびにDHCPサーバが自動で割り当てるため、毎回異なる値になる。
誤り。自動で割り当てるかどうかはDHCPを使うかどうかの話で、プライベートかどうかとは 別の軸です。プライベートIPアドレスを手作業で固定して設定することもあれば、 グローバルIPアドレスがDHCPで割り当てられることもあります。
理解を深めるために
世界共通の住所か、社内だけの内線番号か
IPアドレスは、ネットワーク上の機器の「住所」です。ただし使える範囲によって2種類あります。
- グローバルIPアドレス — インターネット全体で1つしかない住所。世界中の誰とも重複しない
- プライベートIPアドレス — 組織の中だけで通じる住所。会社の内線番号のようなもの
内線番号「101」は、A社にもB社にもあってかまいません。社内でしか使わないからです。 その代わり、社外から「101」に電話をかけてもつながりません。 プライベートIPアドレスもこれと同じです。
なぜ2種類に分けているのか
IPv4のアドレスは約43億個しかなく、世界中の機器すべてにグローバルIPアドレスを 配ると足りません。そこで、次の範囲はどの組織でも自由に使ってよいプライベート用と決められています。
- 10.0.0.0 〜 10.255.255.255
- 172.16.0.0 〜 172.31.255.255
- 192.168.0.0 〜 192.168.255.255
社内の多数の機器にはプライベートIPアドレスを配り、インターネットとの出入口にだけ グローバルIPアドレスを持たせれば、グローバルIPアドレスの消費を大きく抑えられます。 社内のPCがインターネットを使うときは、出入口でアドレスを変換(NAT)しています。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 中身 |
|---|---|
| プライベートIPアドレス | 組織内で自由に使える。インターネット上では通用しない |
| グローバルIPアドレス | インターネット上で一意。管理された割り当てを受ける |
| MACアドレス | 装置に製造時から付いている識別番号 |
| DHCP | IPアドレスなどの設定を自動で割り当てる仕組み |
試験では「組織内で自由に」「重複してよい」ならプライベート、「インターネット上で一意」 ならグローバルです。自動で割り当てるかどうかは別の話なので、DHCPと混ぜないようにしましょう。