正解:イ
各選択肢の解説
アケーブルを使わないので、電子レンジなど他の機器の電波の影響を受けない。
誤り。ケーブルを使わないからこそ、同じ周波数帯を使う電子レンジや 他の無線機器の電波と干渉し、通信が遅くなったり途切れたりします。 電波の影響を受けにくいのは、むしろ有線LANのほうです。
イ電波が壁を越えて届くので、建物の外から通信を傍受されるおそれがある。
正解。電波は部屋や建物の外にも漏れるため、近くにいる第三者が受信できます。 無線LANで通信の暗号化が欠かせないのはこのためです。
ウ範囲を問わず届くので、離れた拠点どうしを結ぶWANの一種に分類される。
誤り。無線LANが届くのは建物やフロアの中ほどの範囲で、LANの一種です。 離れた拠点を通信事業者の回線で結ぶのがWANです。 「無線かどうか」はつなぎ方、「LANかWANか」は範囲の話で、軸が違います。
エ電波で直接つながるので、通信速度は規格を問わず常に有線LANより速い。
誤り。速さは規格や電波の状態によって変わり、常に有線LANより速いとは言えません。 壁や距離、同時に接続する台数でも速度は落ちます。 配線が要らない手軽さが利点で、速さは利点の中心ではありません。
理解を深めるために
無線LANは「声が外まで聞こえる会話」
有線LANは、ケーブルという糸電話で話しているようなものです。 糸に触れない限り、外の人には聞こえません。
無線LANは、部屋の中で大きな声で話しているのに近いです。 壁越しや窓の外にいる人にも、声(電波)が届いてしまいます。 配線が要らない便利さと引き換えに、この性質を持っています。
有線LANと無線LANの違い
- 盗み見のされやすさ — 無線は電波が外へ漏れるので、暗号化が必須
- 電波の干渉 — 無線は電子レンジや他の無線機器の影響で遅くなったり途切れたりする
- 速度 — 規格や電波の状態しだい。常に有線より速いわけではない
- 手軽さ — 無線は配線が要らず、レイアウト変更や持ち運びに強い
どちらもLAN(建物やフロア程度の範囲のネットワーク)であることは同じで、 違うのは「ケーブルでつなぐか、電波でつなぐか」です。
混同しやすいものとの違い
| 観点 | 有線LAN | 無線LAN |
|---|---|---|
| 盗み見のされやすさ | ケーブルに触れないと難しい | 電波が外に漏れ、離れた場所から受信されうる |
| 電波の干渉 | 受けにくい | 電子レンジなどの影響を受ける |
| 速度 | 安定しやすい | 規格や電波の状態で変わる |
| 範囲の分類 | LAN | LAN(WANではない) |
試験で無線LANの注意点を問われたら、まず「電波は外へ漏れる」から考えてください。 暗号化の必要性も、アクセスポイントの置き場所の配慮も、ここから出てきます。