問題 24★★☆

社員が業務でいつも見ている企業のWebサイトを開いたところ、 ファイルの入手やインストールの操作は一切していないのに、 PCがマルウェアに感染した。この感染のさせ方はどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アトロイの木馬

    誤り。役に立つソフトウェアに見せかけて利用者に導入させ、裏で不正な動作を する不正プログラムです。気づかないうちに感染する点は同じですが、 利用者が自分で入手して実行する操作が必要です。今回は閲覧しかしていません。

  2. イバッファオーバーフロー

    誤り。プログラムが用意した領域を超える大きさのデータを送り込み、 あふれた部分を命令として実行させる攻撃です。閲覧での感染に使われる 弱点の一つではありますが、これは弱点の突き方を指す呼び名です。

  3. ウドライブバイダウンロード

    正解。Webサイトを閲覧しただけで、利用者が気づかないうちにマルウェアが 取り込まれ実行される攻撃です。改ざんされた正規のサイトが使われることも多く、 見慣れたサイトだから安全とは言えません。

  4. エファイルレスマルウェア

    誤り。ファイルとしてディスクに残らず、主記憶上で動くことで検知を逃れる マルウェアです。気づかれにくい点は共通しますが、これはマルウェアの 仕組みによる分類であって、感染させる手口の名前ではありません。

理解を深めるために

「通りかかっただけ」で仕込まれる

drive-by は「車で通りすがりに」という意味です。店に入って買い物をしたわけでも、 何かを受け取ったわけでもなく、前を通っただけで仕掛けられる。 ドライブバイダウンロードは、閲覧するという行為だけで成立する感染です。 ダウンロードの確認画面も出ないため、利用者には何も起きていないように見えます。

なぜ閲覧だけで成立するのか

  • Webページを表示するとき、ブラウザは文字や画像のほかに、ページに書かれた プログラムも自動で処理します。この処理を担う部分の弱点が突かれます
  • ブラウザ本体だけでなく、動画再生や文書表示のために組み込まれた 追加の機能(プラグイン)の古いバージョンも狙われます
  • 攻撃者が用意した怪しいサイトとは限りません。正規のサイトが改ざんされたり、 そこに配信される広告の枠が悪用されたりします

「怪しいサイトを見なければ大丈夫」という考え方が通用しないのはこのためです。 防ぐ基本は、OS・ブラウザ・プラグインに修正プログラムを速やかに適用して、 突かれる弱点自体をなくしておくことです。

混同しやすいものとの違い

用語 何を指す言葉か
ドライブバイダウンロード 閲覧しただけで感染させる、感染のさせ方
トロイの木馬 有用なソフトに見せかけて実行させる不正プログラム
バッファオーバーフロー 領域を超えるデータで命令を実行させる、弱点の突き方
ファイルレスマルウェア ファイルを残さず動く、マルウェアの仕組み

試験では「Webサイトを閲覧しただけで」「利用者が気づかないうちに」と書かれます。 利用者の操作が要るか要らないかが、トロイの木馬との分かれ目です。

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