問題 25★★☆

本来は画面表示のための画像処理に特化して発達した演算装置を、AIの学習や 科学技術計算といった画像処理以外の用途にも活用する技術がある。この技術を 表す用語はどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アマルチコアプロセッサ

    誤り。これは演算を行うコアを1つのチップに複数載せたプロセッサのことです。 処理を同時に進めるという話題で一緒に語られますが、指しているのは プロセッサの内部構造であって、ある装置の用途を広げる技術の名前ではありません。

  2. イCPU

    誤り。これはコンピュータ全体の制御と演算を担う中心的な装置です。 もともと汎用の計算を行う装置という点で紛らわしいのですが、設問は 画像処理用に発達した装置を転用する技術を問うており、装置の名前ではありません。

  3. ウGPGPU

    正解。GPUは画像処理のため大量の計算を同時にこなすよう作られており、 その力を画像以外の計算に使うのがGPGPUです。部品の名前ではなく 「使い方」を指す用語である点が、GPUとの決定的な違いです。

  4. エGPU

    誤り。これは設問にある「画像処理に特化して発達した演算装置」そのものの 名前です。装置の名前と、その装置を画像以外の計算に転用する技術の名前は 別で、後者をGPGPUと呼んで区別します。

理解を深めるために

装置の名前と、使い方の名前

GPU(Graphics Processing Unit)は、画面に表示する画像を作るための 専用の演算装置として生まれました。画面上の膨大な点の色を同時に計算するため、 単純な計算を大量に並べてこなすことに特化しています。

ところが、AIの学習や科学技術計算にも「単純な計算を大量に」という同じ性質があります。 そこで、画像を作るためではない計算にもGPUを使うようになりました。 この使い方をGPGPU(General-Purpose computing on GPU、GPUによる汎用計算)と呼びます。

GPUとGPGPUはどう違うのか

  • GPU — 部品の名前。コンピュータに搭載されている装置そのもの
  • GPGPU — 技術・使い方の名前。そのGPUを画像以外の計算に使うこと

「GPGPUを買ってくる」とは言えません。買うのはGPUで、 それをどう使うかがGPGPUだからです。

混同しやすい用語の違い

用語 何を指すか
GPGPU GPUを画像処理以外の計算に活用する技術
GPU 画像処理に特化した演算装置
CPU 制御と演算を担う中心的な装置
マルチコアプロセッサ コアを複数載せたプロセッサの構造

試験では「画像処理以外の用途に」「汎用的な計算に」という言葉が出てきたら GPGPU、装置そのものを問われていればGPUと読み分けます。

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