正解:ウ
各選択肢の解説
アマルチコアプロセッサ
誤り。これは演算を行うコアを1つのチップに複数載せたプロセッサのことです。 処理を同時に進めるという話題で一緒に語られますが、指しているのは プロセッサの内部構造であって、ある装置の用途を広げる技術の名前ではありません。
イCPU
誤り。これはコンピュータ全体の制御と演算を担う中心的な装置です。 もともと汎用の計算を行う装置という点で紛らわしいのですが、設問は 画像処理用に発達した装置を転用する技術を問うており、装置の名前ではありません。
ウGPGPU
正解。GPUは画像処理のため大量の計算を同時にこなすよう作られており、 その力を画像以外の計算に使うのがGPGPUです。部品の名前ではなく 「使い方」を指す用語である点が、GPUとの決定的な違いです。
エGPU
誤り。これは設問にある「画像処理に特化して発達した演算装置」そのものの 名前です。装置の名前と、その装置を画像以外の計算に転用する技術の名前は 別で、後者をGPGPUと呼んで区別します。
理解を深めるために
装置の名前と、使い方の名前
GPU(Graphics Processing Unit)は、画面に表示する画像を作るための 専用の演算装置として生まれました。画面上の膨大な点の色を同時に計算するため、 単純な計算を大量に並べてこなすことに特化しています。
ところが、AIの学習や科学技術計算にも「単純な計算を大量に」という同じ性質があります。 そこで、画像を作るためではない計算にもGPUを使うようになりました。 この使い方をGPGPU(General-Purpose computing on GPU、GPUによる汎用計算)と呼びます。
GPUとGPGPUはどう違うのか
- GPU — 部品の名前。コンピュータに搭載されている装置そのもの
- GPGPU — 技術・使い方の名前。そのGPUを画像以外の計算に使うこと
「GPGPUを買ってくる」とは言えません。買うのはGPUで、 それをどう使うかがGPGPUだからです。
混同しやすい用語の違い
| 用語 | 何を指すか |
|---|---|
| GPGPU | GPUを画像処理以外の計算に活用する技術 |
| GPU | 画像処理に特化した演算装置 |
| CPU | 制御と演算を担う中心的な装置 |
| マルチコアプロセッサ | コアを複数載せたプロセッサの構造 |
試験では「画像処理以外の用途に」「汎用的な計算に」という言葉が出てきたら GPGPU、装置そのものを問われていればGPUと読み分けます。