正解:ア
各選択肢の解説
ア設備や工程をネットワークでつなぎ、集めたデータの分析結果で生産を継続的に最適化する。
正解。機械を自動で動かすだけでなく、設備どうしがつながって稼働データを集め、 その分析結果を生産計画や設備の制御へ戻し続ける工場を指します。
イ人が行っていた加工や組立を、産業用ロボットや工作機械に置き換えて自動化する。
誤り。FA(ファクトリーオートメーション)の説明です。どちらも工場の自動化なので 混同しますが、FAは個々の作業を機械に任せることが中心で、データをつないで 工場全体を最適化し続けるところまでは含みません。
ウ少人数の作業者が1つの作業台で、製品を最初から最後まで組み立てる。
誤り。セル生産方式の説明です。多品種少量生産に向いた作業の組み方であり、 設備をネットワークでつなぐかどうかとは関係しません。
エ後工程が必要な分だけ前工程から部品を引き取り、工程間の在庫を最小にする。
誤り。ジャストインタイム(かんばん方式)の説明です。在庫を減らす生産管理の 考え方で、データを使うことはあっても、その本質は引き取りの順序と量にあります。
理解を深めるために
自動化の次に来た「つながる工場」
ロボットや工作機械で人の作業を置き換えることは、何十年も前から行われてきました。 スマートファクトリーはその一歩先で、設備や工程をネットワークでつなぎ、 集めたデータを分析して、生産のやり方そのものを改善し続ける工場です。
たとえば、各設備の稼働状況や温度・振動のデータを集めておけば、
- 止まりそうな設備を事前に見つけて保守する(予知保全)
- 受注の変化に合わせて生産計画を組み替える
- 不良品が出た原因を工程のデータから突き止める
といったことができます。現実の工場からデータを集め、分析し、結果を現場の 動きへ戻す。サイバーフィジカルシステム(CPS)の考え方を工場に当てはめた姿です。
なぜ「自動化」とは別の言葉なのか
FAで自動化された工場でも、機械どうしがつながっていなければ、 それぞれが決められた動作を繰り返すだけです。スマートファクトリーで 大事なのは、機械が動くことではなくデータが工場全体を回ることです。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 中心にあるもの |
|---|---|
| スマートファクトリー | つながった設備のデータで工場全体を最適化し続ける |
| FA(ファクトリーオートメーション) | 個々の作業を機械に置き換えて自動化する |
| セル生産方式 | 少人数で製品を最後まで組み立てる作業の組み方 |
| ジャストインタイム | 必要な分だけ引き取り在庫を減らす生産管理 |
試験では「ネットワークでつなぐ」「データを分析して最適化」がスマートファクトリーの 手がかりです。機械に置き換えるだけならFAと見分けます。