正解:ウ
各選択肢の解説
ア柵で囲った区画の中で、教えた動作を高速に繰り返す産業用ロボット
誤り。従来型の産業用ロボットの姿です。力が強く動きが速いため、 人が近づかないよう柵で隔てて使うのが前提です。人の隣で分担させたい 今回の条件には合いません。
イ床の誘導線や地図に沿って、工場内で部品や製品を運ぶ無人搬送車
誤り。AGVやAMRと呼ばれる搬送用のロボットです。人の近くを走行はしますが、 役割は物を運ぶことで、作業台で人と並んで組付けを分担するものではありません。
ウ人との接触や力の変化を検知して止まる、柵なしで人と並べるロボット
正解。協働ロボットと呼ばれる種類です。接触を検知して減速・停止する 安全機能を備えるため、柵で隔てずに人と同じ空間で作業を分担できます。
エパソコン上の画面操作を記録し、定型の事務作業を自動で繰り返すロボット
誤り。RPA(Robotic Process Automation)で、実体を持たないソフトウェアです。 「ロボット」という名前が共通するので混同しますが、動かすのはパソコン上の 操作であり、現実の部品には触れられません。
理解を深めるために
柵の外に出てきたロボット
工場のロボットといえば、柵で囲われた中で溶接や塗装を黙々と繰り返す姿が 一般的でした。力が強く動きが速いため、人がぶつかると大けがにつながるからです。
協働ロボットは、この前提を変えたロボットです。人との接触や、腕にかかる力の 変化をセンサーで検知し、減速・停止する安全機能を備えています。そのため、 柵を設けずに人の隣に置き、同じ作業台で工程を分担させられます。
なぜ広がっているのか
- 省スペース: 柵の分だけ場所を取らないので、既存のラインに後から入れやすい
- 人との分担: 単純な繰り返しはロボット、判断が要る作業は人、と切り分けられる
- 人手不足への対応: 少量多品種の現場でも、人の作業を部分的に置き換えられる
ただし、柵が要らないのは安全性を確認したうえでの話です。導入時には 危険の洗い出し(リスクアセスメント)を行い、速度や力の上限を設定します。
混同しやすいものとの違い
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 協働ロボット | 安全機能を備え、柵なしで人と並んで作業する |
| 従来型の産業用ロボット | 柵で隔てた中で、教えた動作を高速に繰り返す |
| 無人搬送車(AGV・AMR) | 工場や倉庫の中で物を運ぶ |
| RPA | パソコン上の事務作業を自動化するソフトウェア |
試験では「人と同じ空間」「柵が不要」が協働ロボットの手がかりです。 RPAは名前に「ロボット」が入っていても実体のないソフトウェアなので、 現実の物を動かす話かどうかで切り分けます。