正解:イ
各選択肢の解説
アPOSシステム(販売時点情報管理)
誤り。店舗のレジで商品が売れた時点の情報を記録し、売上や在庫の管理に使う 仕組みです。販売データを集める点が似ていますが、データの発生源はレジでの 会計であり、機械そのものが通信で状態を送るわけではありません。
イIoT(モノのインターネット)
正解。これまでネットワークにつながっていなかったモノが通信機能を持ち、 自らの状態をデータとして送る仕組みです。自動販売機の残数送信はその典型です。
ウビッグデータ
誤り。量が多く、種類や発生の速さもさまざまなデータの集まりそのものを指す 言葉です。IoTで集めたデータがビッグデータになることはありますが、 モノをつないでデータを送らせる仕組みの名前ではありません。
エRPA(Robotic Process Automation)
誤り。パソコン上の定型的な事務作業を、ソフトウェアが人に代わって 自動で繰り返す仕組みです。自動化という点で混同しますが、扱うのは 画面の操作であり、現実の機械の状態を集めるものではありません。
理解を深めるために
モノが自分の状態を知らせてくる
以前の自動販売機は、担当者が1台ずつ回って中を開けないと、どの商品が どれだけ残っているか分かりませんでした。通信機能を持たせれば、 自動販売機が自分の残数を本部へ知らせてくれます。 売り切れの近い機械から 回れるので、無駄な巡回が減ります。
このように、家電・設備・車・計量器など、これまでネットワークにつながって いなかったモノが通信機能を持ち、データをやり取りする仕組みをIoT (Internet of Things、モノのインターネット)と呼びます。
CPSの中でのIoTの位置
サイバーフィジカルシステム(CPS)は、現実の世界からデータを集め、 情報の世界で分析し、その結果を現実の動きへ戻す循環です。IoTは この循環の入口として、現実の状態をデータにして送る役割を担います。 今回の例なら、残数の送信がIoT、そのデータを見て順路を決め、実際の補充に 反映させるところまで含めるとCPSの循環になります。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 何を指すか |
|---|---|
| IoT | モノが通信機能を持ち、自らの状態をデータで送る仕組み |
| POSシステム | レジで売れた時点の情報を記録する仕組み |
| ビッグデータ | 大量で多様なデータの集まりそのもの |
| RPA | パソコン上の定型作業を自動化するソフトウェア |
試験では「機器に通信機能を持たせる」「モノがデータを送る」がIoTの手がかりです。 集まったデータそのものを指していればビッグデータと見分けます。