正解:ア
各選択肢の解説
ア0.90
正解。全体の時間200時間(180+20)のうち、動いているのは180時間です。 180 ÷ 200 = 0.90 で、稼働率は MTBF ÷(MTBF+MTTR)で求めます。
イ0.89
誤り。(180-20)÷ 180 ≒ 0.89 と計算した値です。修理時間を稼働時間から差し引いて しまう誤りで、修理の20時間は180時間の外側に加わる時間なので、 分母は180ではなく合計の200時間になります。
ウ0.80
誤り。(180-20)÷(180+20)で計算した値です。分母は正しく合計にしていますが、 分子から修理時間を引いているため、止まっている時間を二重に差し引いています。
エ0.10
誤り。20 ÷ 200 で、全体のうちシステムが止まっている時間の割合です。 MTBFとMTTRを取り違えると出る値で、稼働率とは足して1になる関係にあります。
理解を深めるために
動いている時間の割合
稼働率は「全体の時間のうち、システムが動いている時間の割合」です。 動いては壊れ、直してはまた動く、という繰り返しの1周を考えると分かりやすくなります。
- 動いている時間:平均180時間(MTBF、平均故障間隔)
- 止まって修理している時間:平均20時間(MTTR、平均修復時間)
1周は 180+20=200時間で、そのうち動いているのは180時間です。
稼働率 = MTBF ÷(MTBF+MTTR)
= 180 ÷(180+20)
= 0.90
稼働率を上げるには
式の形から、稼働率を上げる方法は2つあることが分かります。
- MTBFを長くする:壊れにくくする(品質の高い部品、予防保守)
- MTTRを短くする:早く直す(予備部品の常備、障害時の手順の整備)
RASISでいえば、MTBFは信頼性、MTTRは保守性の目安で、 その両方の結果として表れるのが可用性(稼働率)です。
間違えやすい計算
| 計算 | 値 | 何が違うか |
|---|---|---|
| 180 ÷(180+20) | 0.90 | 正しい稼働率 |
| (180-20)÷ 180 | 0.89 | 修理時間を稼働時間から引いている |
| (180-20)÷(180+20) | 0.80 | 止まっている時間を二重に引いている |
| 20 ÷(180+20) | 0.10 | 止まっている時間の割合(MTTRとMTBFの取り違え) |
試験では、MTBFとMTTRがどちらも「時間」で与えられます。修理時間は稼働時間の 外に足される時間だと押さえれば、分母が合計になる理由で迷いません。