正解:ウ
各選択肢の解説
ア暗号化やアクセス制限を追加で導入し、リスク低減で対応する。
誤り。リスク低減は対策で発生可能性や影響を小さくする対応ですが、 この場面では対策を重ねても受容基準を下回りません。低減だけでは 基準を超えたリスクが残るので、条件に合いません。
イ損失は小さいとみなして、受容基準を超えたままリスク保有で対応する。
誤り。リスク保有は、受容基準の範囲に収まるリスクや、他の手段より割に合うと 判断したリスクを受け入れる対応です。基準を超えたリスクを根拠なく 受け入れるのは、基準を無視した放置になります。
ウキャンペーンを取りやめ、リスクの原因となる活動をなくすリスク回避で対応する。
正解。低減しても基準を超え、移転の手段もなく、得られる利益も小さいなら、 リスクを生む活動そのものをやめるのが合理的です。これがリスク回避です。
エ外部の事業者と損失の負担を分け合う契約を結び、リスク移転で対応する。
誤り。リスク移転は、保険や契約で損失の負担を他者に移す対応です。 この場面では負担を移す手段が見つからないと分かっているので、 選べる対応になりません。
理解を深めるために
割に合わない活動は「やらない」も立派な対策
雨の予報が強く、傘をさしても濡れてしまい、行っても得るものが少ない外出なら、 出かけないのが一番です。リスク対応も、低減・移転・保有のどれでも受け入れられる 状態にできず、得られる利益も小さいなら、活動そのものをやめるリスク回避を選びます。
条件から選択肢を絞る手順
- まず低減を考える。対策を重ねてリスク受容基準を下回るなら、それで足りる
- 低減しきれない分は、保険や契約で損失の負担を移せないか考える(移転)
- 受容基準の範囲に収まり、対策より受け入れたほうが割に合うなら保有する
- どれでも基準内に収められず、活動の利益も小さいなら回避する。 利益が大きい活動なら、やり方を変えてリスクの原因を取り除く道も探る
4つの選択肢の比較
| 対応 | 何をするか | この場面で選べるか |
|---|---|---|
| リスク回避 | 原因となる活動をやめる | 選べる(他がすべて使えない) |
| リスク低減 | 対策で発生可能性・影響を小さくする | 重ねても基準を超える |
| リスク移転 | 保険・契約で損失の負担を移す | 移す手段が無い |
| リスク保有 | 基準内のリスクを受け入れる | 基準を超えている |
試験では、問題文の条件で「使えない」と示された選択肢を順に消し、最後に残る対応を選びます。