正解:ウ
各選択肢の解説
アすべて同じ形式に整えられた表であり、表計算ソフトだけで集計できる。
誤り。売上明細は構造化データですが、SNSの投稿や映像は行と列に収まらない 非構造化データです。形式のそろわないデータが混ざっている点がこの取り組みの 特徴で、集計の前にそれぞれを扱える形に変える処理が必要になります。
イ自社が新たに集めたものだけで、外部から得たデータは含まれていない。
誤り。POSと店舗カメラは自社が自らの目的で集めた1次データですが、気象庁の 観測記録は他者が別の目的で集めて公表した2次データです。両方が混ざっており、 自社のデータだけという説明は当てはまりません。
ウ形式も発生元も異なるデータが大量に増え続ける、ビッグデータに当たる。
正解。量が膨大(Volume)、形式や発生元が多様(Variety)、絶え間なく増え続ける (Velocity)という特徴がそろっています。従来の表形式の仕組みでは扱いきれないため、 生のまま蓄えられる基盤と、分散して処理する仕組みが必要になります。
エ公的機関が公開したものの集まりで、すべてオープンデータに当たる。
誤り。オープンデータに当たるのは気象庁の観測記録だけです。POSの売上明細や 店舗カメラの映像は自社だけが持つ内部データで、公開されていません。 一部にオープンデータを含んでいても、全体がオープンデータになるわけではありません。
理解を深めるために
「大きい」だけがビッグデータではない
ビッグデータというと量の話に聞こえますが、特徴は三つあります。 頭文字を取って3つのVと呼ばれます。
| 特徴 | 中身 | この事例では |
|---|---|---|
| Volume(量) | 保存しきれないほど多い | 全店舗のPOSと映像 |
| Variety(多様性) | 形式も発生元もばらばら | 表・文章・映像・観測値 |
| Velocity(速さ) | 絶え間なく発生し続ける | レジとSNSが今も増える |
このうち実務で厄介なのは多様性です。表だけなら量が増えてもやり方は変わりませんが、 文章と映像が混ざると、そもそも同じ土俵に乗せる工夫がいります。
だから専用の基盤が要る
形式の決まった表しか入らない箱には、映像も投稿も入りません。 そこで、形を問わず生のまま受け止めるデータレイクにいったん貯め、 使うときに目的に合わせて取り出す、という組み立てが取られます。 1台では処理が終わらないため、複数のコンピュータに分けて計算させるのも定石です。
分類の切り口を重ねて見る
同じ一群のデータでも、見る角度によって呼び名が変わります。
- 形で分けると … 売上明細は構造化データ、投稿と映像は非構造化データ
- 誰が集めたかで分けると … POSは1次データ、気象の観測記録は2次データ
- 公開のされ方で分けると … 気象の観測記録はオープンデータ
「全部が〇〇だ」と言い切る選択肢は、たいていどこかが外れています。 一部に当てはまる性質を全体に広げていないかを確かめるのが見分け方です。