正解:ア
各選択肢の解説
アAは項目間の評価の差が小さく、Bは得意な項目と不得意な項目の差が大きい。
正解。レーダーチャートは多角形の形で項目間のバランスを見る図です。 正多角形に近いほど評価が均等で、とがった形ほど得意・不得意の差が大きいことを表します。
イAの形が正五角形に近く整っているので、Aは全項目でBを上回っている。
誤り。形が整っていることは「バランスがよい」ことを示すだけで、値の高さとは別です。 品質とデザインではBが5点でAの3点を上回っています。形の均等さと軸の外側への広がりを混同しないことが大切です。
ウAの評価は時間の経過とともに安定し、Bの評価は低下してきている。
誤り。時間の経過に沿った変化を読むのは折れ線グラフです。 レーダーチャートの軸は評価項目であって時間ではないため、 この図からは評価がいつ上がったか下がったかは読み取れません。
エ品質とデザインの評価点の間には、強い正の相関がある。
誤り。2つの数量の相関を見るのは散布図です。Bで品質とデザインがともに高いのは 1製品の結果にすぎず、2製品の評価から相関の有無は判断できません。
理解を深めるために
形で「バランス」を見るグラフ
レーダーチャートは、中心から放射状に伸びた複数の軸に各項目の値を取り、点を結んで多角形にした図です。 通信簿の5教科を1枚の図にしたようなもので、数字を読まなくても「まんべんなくできる人」と 「得意科目がはっきりした人」が形の違いで分かります。
本問で、Bの残り3項目が2点・1点・2点だったとすると、合計点はAが3点×5=15点、Bが5+5+2+1+2=15点で同じです。 合計だけを見ると同じ評価でも、レーダーチャートにすると 「Aは平均的」「Bは品質とデザインに特化」という性格の違いが浮かび上がります。
読み取るときの2つの視点
- 形:正多角形に近いほど項目間のバランスがよい。とがっているほど偏りが大きい
- 広がり:外側に張り出した軸ほど、その項目の評価が高い
この2つは別の情報です。形が整っていても全体が小さければ「どれも低い水準でそろっている」ことになり、 形が整っていることを「優れている」と読み違えるのが典型的な誤りです。
混同しやすいものとの違い
| グラフ | 向いている用途 |
|---|---|
| レーダーチャート | 1つの対象の複数項目のバランスを、多角形の形で見る |
| 折れ線グラフ | 時間に沿った値の推移や傾向を見る |
| 散布図 | 2つの数量の関係(相関)を、多数の点の散らばりで見る |
| 棒グラフ | 項目ごとの量の大小を、棒の長さで比べる |
「複数の評価項目」「バランス」「強み・弱み」とあればレーダーチャートです。 軸が評価項目であって時間や数量の組ではないことを押さえておくと、誤答を見分けやすくなります。