問題 33★★☆

機械メーカーG社の資材部門では、生産計画から部品ごとの必要数と発注時期はすでに算出できている。 しかし、仕入先に出した注文が納期どおりに届いたか、届いた部品の検収が済んだか、 代金を支払ってよいかを1件ずつ確認できていない。この管理に最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アMRP(資材所要量計画)。生産計画から、部品の必要量と発注時期を計算する。

    誤り。MRPは、何をいつまでに何個作るかという生産計画から、必要な部品の量と発注すべき時期を計算する手法です。 部品の発注に直結するため選びたくなりますが、G社ではこの計算は既にできています。 出した注文がその後どうなったかを追うのは、別の仕組みの役割です。

  2. イ購買管理システム。仕入先への発注から、納期、検収、支払までを管理する。

    正解。購買管理システムは、発注した1件ごとに「納期に届いたか」「検収したか」「支払ってよいか」を管理します。 検収が済んでいない注文への支払いや、納期遅れの見落としを防げます。

  3. ウ在庫管理システム。倉庫にある部品の数量を把握し、過不足を管理する。

    誤り。在庫管理システムは、いま手元に部品がいくつあるかを記録し、足りない・余っているを把握する仕組みです。 部品が入荷すると在庫が増えるため関係がありそうですが、見ているのは現在の数量です。 仕入先との注文ごとの納期や検収、支払の状況は対象外です。

  4. エEOS(電子発注システム)。店舗などから仕入先へ、発注データを送る。

    誤り。EOSは、発注の内容をオンラインで仕入先に送る仕組みです。 「仕入先への注文」を扱うため混同しますが、担うのは注文を届けるところまでです。 注文を出した後の納期の確認、検収、支払の判断までを一続きで管理するものではありません。

理解を深めるために

「いくつ要るか」を決めた後の、注文の行方を追う

部品を仕入れる仕事は、必要な数を計算したら終わりではありません。 注文を出し、約束の日に届いたかを確かめ、届いた品が注文どおりか検査し、問題がなければ代金を払う。 この買う側の手続を1件ずつ追いかける仕組みが、購買管理システムです。

購買の流れと、それぞれを担う仕組み

部品の調達は、おおむね次の順で進みます。

  1. 必要量の計算:生産計画から、どの部品がいつ何個要るかを出す(MRP)
  2. 発注:仕入先を選び、注文を出す
  3. 納期管理:約束の日に届くかを確認し、遅れそうなら督促する
  4. 検収:届いた品の数量や品質が注文どおりかを確認する
  5. 支払:検収が済んだ分について、仕入先への支払を確定する

購買管理システムが受け持つのは主に2〜5です。G社は1ができているので、足りないのはその後の管理です。 検収と支払をひも付けておくと、「まだ検査していない部品に代金を払ってしまう」事故を防げます。 なお、発注データを仕入先へ送る手段としてEOSやEDIを使うことはありますが、それは2の送り方にあたります。

混同しやすいものとの違い

仕組み 管理するもの
購買管理システム 注文ごとの発注・納期・検収・支払の状況
MRP(資材所要量計画) 部品の必要量と発注時期の計算
在庫管理システム いま手元にある部品の数量
EOS(電子発注システム) 仕入先へ送る発注データ

試験では「数を決める」「数を数える」「注文を送る」「注文の後を追う」のどれを管理しているかで見分けます。 「検収」「支払」まで含めて仕入れを管理していれば購買管理システムです。

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