正解:エ
各選択肢の解説
アSFA。見込み客への訪問や商談の状況を記録し、営業活動を共有する。
誤り。SFAは、営業担当者の訪問や商談の進み具合を記録し、受注に結び付けるための営業支援システムです。 営業部門が使い「案件」を扱うため混同しますが、主な対象は受注するまでの活動です。 受注した後の出荷・請求・入金を追うのは、その次の段階を受け持つ仕組みです。
イ会計システム。日々の取引を仕訳として記帳し、帳簿や決算書を作成する。
誤り。会計システムは、売上や入金などの取引を仕訳にして帳簿に記録し、決算書を作る仕組みです。 経理部門が使い入金も扱うため迷いますが、見ているのはお金の記録で、受注1件ごとの出荷や請求の状況ではありません。 多くの場合、販売管理で確定した売上や入金のデータを受け取って記帳します。
ウ購買管理システム。仕入先への発注から、入荷・検収・支払までを管理する。
誤り。購買管理システムは、自社が仕入先に注文し、届いた品を検収して代金を支払うまでを管理する仕組みです。 「発注・入荷・支払」と段階の並びが似ていますが、お金を払う側の流れです。 F社が困っているのは、顧客から注文を受けて代金を受け取る側の流れです。
エ販売管理システム。受注から出荷、請求、入金までの流れを取引ごとに管理する。
正解。販売管理システムは、受注1件ごとに「出荷したか」「請求したか」「入金されたか」を同じデータで追います。 部門ごとの表を突き合わせる必要がなくなり、請求漏れや入金の確認漏れを防げます。
理解を深めるために
「注文をもらってから、お金をもらうまで」を1本で追う
注文を受けた、商品を出した、請求書を送った、振込があった。どれも当たり前の手続ですが、 担当部門がばらばらに記録していると「出荷したのに請求していない」案件が抜け落ちます。 受注から入金までを1件ずつ同じデータで追いかけるのが、販売管理システムです。
販売管理システムが受け持つ段階
販売の業務は、おおむね次の順に進みます。
- 見積・受注:顧客から注文を受け、内容を登録する
- 出荷:在庫を引き当て、倉庫へ出荷を指示する
- 請求:出荷した分の請求書を発行する
- 入金:振込を確認し、どの請求に対する入金かを突き合わせる(売掛金の管理)
これらを1件の受注にひも付けて管理するので、「どこで止まっているか」が一目で分かります。
前後の段階は別の仕組みが担います。受注する前の商談や訪問はSFA、 確定した売上や入金を帳簿に記録するのは会計システムです。 また、自社が仕入先から買う側の流れは購買管理システムで、向きがちょうど逆になります。
混同しやすいものとの違い
| 仕組み | 受け持つ段階 |
|---|---|
| 販売管理システム | 受注から出荷・請求・入金まで(売る側) |
| SFA | 受注する前の営業活動(訪問・商談) |
| 会計システム | 取引を仕訳して帳簿・決算書にまとめる |
| 購買管理システム | 発注から検収・支払まで(買う側) |
試験では、業務のどの段階を管理するのかと、お金を受け取る側か払う側かの2点で見分けます。 「受注」「請求」「入金」がそろえば販売管理システムです。