正解:ウ
各選択肢の解説
ア受信者に電話して削除を依頼し、削除できたとの返事が得られるまで社内には報告しない。
誤り。相手への連絡は必要ですが、個人の判断だけで進めている点が問題です。 誤送信は本人の失敗であると同時に組織からの情報漏えいで、取引先への説明を どうするかは組織が決めることです。報告が遅れるほど打てる手は減ります。
イメールソフトの送信取消の機能を実行し、取り消せたものとみなして通常の業務に戻る。
誤り。送信取消は、送信を数十秒だけ保留して取りやめる仕組みや、同じ組織内の メールを回収する仕組みであることが多く、社外の相手にいったん届いたメールを 消せるとは限りません。取り消せた前提で放置するのは危険です。
ウ直ちに上司と情報管理の担当部署に報告し、指示に従って相手への連絡と影響の確認を行う。
正解。誤送信は組織としての対応が必要な情報漏えいです。速やかに報告すれば、 相手への連絡と削除の依頼、漏れた内容の特定、取引先への説明までを組織の 判断で進められます。
エ同じ宛先に「先ほどのメールは無効です」と書いたメールを送り、対応を終えたものとする。
誤り。無効ですと伝えても、すでに届いた添付ファイルが消えるわけではなく、 かえって内容に関心を引くこともあります。相手に削除を依頼すること自体は 必要ですが、それだけで事態が収まったとは言えません。
理解を深めるために
誤送信は「自分の失敗」ではなく「組織の事故」
メールの誤送信は、うっかりミスの一つに見えますが、結果として起きているのは 自社の情報が社外の第三者に渡ったという事実です。隠したくなる気持ちが働く場面 ですが、対応が遅れるほど被害の確認も相手への説明も難しくなります。
気づいたあとの順序
- 上司と情報管理の担当部署へ直ちに報告する
- 組織の指示のもとで、受信者に連絡して削除を依頼する
- 何が、誰に、どこまで渡ったのかを特定する
- 必要に応じて関係先へ説明し、経緯を記録して再発防止につなげる
最初が報告であるのがポイントです。自分で先に電話して解決したつもりになると、 組織は事態を把握できないまま、後から取引先経由で発覚することになります。
起こす前に効く手当て
| 対策 | 効き方 |
|---|---|
| 送信前に宛先と添付を読み合わせる | 最も確実。同姓や似た社名の取り違えを止める |
| 送信を数十秒保留する設定 | 送信直後に気づいた分だけ取りやめられる |
| 面識のない多数への一斉送信はBCC | 宛先の一覧が他の受信者に渡るのを防ぐ |
| 宛先の自動補完に頼らない | 先頭数文字が同じ別人を選ぶ事故を減らす |
試験では、誤送信に気づいた直後の行動が問われます。報告が先、対応は組織で。 自分だけで収めようとする選択肢は、内容が一見妥当に見えても誤りです。