問題 27★★☆

学校が、生徒の使う端末で有害な情報を含むサイトを閲覧できないようにしたい。 このときに用いるフィルタリングの仕組みの説明として、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア端末とサイトの間でやり取りする内容を暗号化し、通信の途中で第三者に読まれないようにする。

    誤り。これはHTTPSやVPNなどによる通信の暗号化です。守るのは通信の中身を 他人に見られないことであって、利用者がどのサイトを開けるかを決める働きは ありません。見せない相手が第三者か利用者かで区別します。

  2. イ取り込んだファイルを既知のパターンと照合し、不正なプログラムを見つけて取り除く。

    誤り。これはウイルス対策ソフトの働きです。あらかじめ用意した情報と照合する 点は似ていますが、調べる対象がファイルの中のプログラムであり、内容が青少年に ふさわしいかどうかを判断しているわけではありません。

  3. ウ誰がいつどのサイトを見たのかを記録に残し、後から管理者が確認できるようにする。

    誤り。これはアクセスログの記録による監視です。無断利用の抑止にはなりますが、 分かるのは見た後です。その場で開かせない仕組みではないため、有害なページは いったん表示されてしまいます。

  4. エ閲覧しようとしたサイトのURLや分類(カテゴリ)を一覧と照合し、該当すれば表示を遮断する。

    正解。ページを開く前にURLを判定し、登録された一覧や分類に当てはまれば 表示させません。個別のURLだけでなく、サイトをあらかじめ分類しておくことで、 新しく現れたサイトにも同じ基準を当てはめられます。

理解を深めるために

開く前に「見せてよいか」を判定する

フィルタリングは、閲覧しようとしたサイトの住所(URL)を、表示する前に 判定する仕組みです。判定に使うのは、あらかじめ用意されたURLの一覧と、 サイトを内容ごとに仕分けした分類です。該当すれば、ページの代わりに 「閲覧できません」という画面が出ます。

二つの決め方

  • ブラックリスト方式 … 見せたくないサイトを登録し、それ以外は見られる。 自由度は高いが、登録のない新しいサイトはすり抜ける
  • ホワイトリスト方式 … 許可したサイトだけを見られるようにする。 取りこぼしはないが、必要なサイトが見られない不便が出やすい

多くのサービスは、アダルト、ギャンブル、暴力といったカテゴリ単位で遮断する 方式をとっています。個々のURLを登録しきれないため、サイトを分類したデータベースを 事業者が用意し、学校や家庭はどの分類を止めるかを選ぶ形です。

混同しやすいものとの違い

仕組み 何を判定するか
フィルタリング 開こうとしたサイトのURL・分類。該当すれば遮断
ウイルス対策ソフト ファイルの中のプログラム。不正なら検出・駆除
通信の暗号化 判定はしない。中身を第三者に読ませない
アクセスログの記録 判定はしない。後から閲覧の履歴を確認する

試験では、遮断する仕組みか、守る仕組みか、記録する仕組みかで切り分けます。 フィルタリングだけが、利用者に見せるものを選んでいると押さえてください。

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