正解:イ
各選択肢の解説
ア宛先欄にはリストのアドレスだけが表示され、登録者のアドレスは互いに見えないことを確認する。
誤り。表示のされ方を確かめているだけで、誰に届くのかを確かめていません。今回 気をつけるべきなのは宛先が互いに見えることではなく、社外秘の資料が渡すべき でない相手に届いてしまうことです。
イ現在の登録者の一覧を確認し、異動や退職で関係がなくなった人が残っていないかを点検する。
正解。メーリングリストは登録者の名簿がそのまま配信先になります。長く使われた リストほど異動した人や終了した協力会社の担当者が残りがちなので、送る前に 今の登録者を確かめることが要になります。
ウリストのアドレスをBCCに指定し、TOには自分のアドレスを入れた形にして送る。
誤り。BCCに指定しても、リストに届いた時点で登録者全員へ配信される点は変わり ません。BCCは受信者に他の宛先を見せないための指定であり、配信される相手を 絞り込む働きはありません。
エ件名の先頭に「社外秘」と入れ、転送を禁じる一文を本文に加えたうえで送る。
誤り。注意を促す効果はありますが、届く相手は一人も変わりません。社外秘と 書いてあっても、受け取るべきでない人の手元に資料が残ることに変わりはなく、 配信先の点検の代わりにはなりません。
理解を深めるために
名簿がそのまま宛先になる
メーリングリストは、一つの代表アドレス宛てに送れば、登録されている全員に同じ メールが配信される仕組みです。部署やプロジェクトのように、同じ相手に繰り返し 情報を共有する集団に向いています。TOやBCCのように、送信者がその都度宛先を選ぶのでは なく、あらかじめ登録された名簿が配信先を決めます。
便利さの裏返し
- 送信者の画面には代表アドレスしか見えず、誰に届くのかが分からない
- 登録者全員に返信が届く設定が一般的で、内輪の私信を全員に流す事故が起きる
- 登録と脱退の管理を誰かが続けないと、名簿が実態と合わなくなる
異動、退職、協力会社との契約終了があっても、リストからの削除は自動では行われません。 社外秘の資料を流す前に登録者を点検するのは、共有フォルダのアクセス権を定期的に 見直すのと同じ考え方です。
混同しやすいものとの違い
| 仕組み | 宛先の決まり方 | 他の受信者が見えるか |
|---|---|---|
| メーリングリスト | 登録された名簿 | リストの参加者として把握される |
| TO・CCでの同報 | 送信者がその都度指定 | 見える |
| BCCでの同報 | 送信者がその都度指定 | 見えない |
試験では、一斉送信の手段を選ばせる問題と、運用上の注意を問う問題があります。 継続的な集団への共有ならメーリングリスト、都度の相手ならTO・CC・BCC。 そしてリストを使うなら、登録者の棚卸しがセットだと覚えてください。