正解:イ
各選択肢の解説
アファイアウォールがそのサーバ宛ての通信を遮断している。
誤り。遮断されているなら通信そのものが届かないので、IPアドレスを直接入力しても 表示されないはずです。片方の方法でだけ表示できている時点で、 通信の可否ではなく名前の解決に問題があると分かります。
イDNSサーバが応答せず、サーバ名からIPアドレスを求められない。
正解。サーバ名での接続だけがDNSによる変換を経由します。IPアドレスの直接入力は その変換が要らないため、DNSが止まっていても表示できます。
ウDHCPサーバが停止し、端末が自分のIPアドレスを取得できていない。
誤り。DHCPは端末に自分のIPアドレスなどを自動で割り当てる仕組みです。 止まっていれば端末はネットワークに参加できず、IPアドレスを直接入力しても 表示できません。症状が片方だけに出ている説明になりません。
エルータのNATの設定が誤っていて、アドレスの変換ができていない。
誤り。NATは社内と外部の境目でアドレスを変換する仕組みで、社内LANの中だけで 完結する通信は通常これを経由しません。影響が出るとすればインターネット側との 通信で、サーバ名かIPアドレスかで差は生じません。
理解を深めるために
電話はかけられるが、電話帳が引けない
相手の電話番号を知っていれば電話はかけられますが、名前から番号を調べる電話帳が 使えなければ、名前しか知らない相手には連絡できません。サーバ名では表示できず IPアドレスなら表示できる状態は、これと同じです。通信の道そのものはつながっていて、 名前を番号に直す部分だけが働いていないと考えます。
どこで分岐しているのか
ブラウザにサーバ名を入力したときの流れは次のとおりです。
- サーバ名(ドメイン名)に対応するIPアドレスをDNSサーバに問い合わせる
- 返ってきたIPアドレス宛てに接続する
IPアドレスを直接入力した場合は1が丸ごと省かれます。つまり1に関わるものが壊れたときだけ、 「名前では駄目、番号なら平気」という症状になります。
原因ごとに症状がどう変わるか
| 原因 | サーバ名で接続 | IPアドレスで接続 |
|---|---|---|
| DNSサーバの停止 | できない | できる |
| DHCPサーバの停止 | できない | できない |
| ファイアウォールでの遮断 | できない | できない |
障害の切り分けでは、この「片方だけ失敗するか、どちらも失敗するか」が手がかりになります。 DNSはドメイン名とIPアドレスを対応づける仕組みなので、疑うのは名前を使ったときだけ 失敗する場面です。