問題 16★★★

社内LANにある業務用Webサーバについて、ブラウザにサーバ名を入力しても 表示されないが、そのサーバのIPアドレスを直接入力すると表示される。 原因として最も考えられるものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アファイアウォールがそのサーバ宛ての通信を遮断している。

    誤り。遮断されているなら通信そのものが届かないので、IPアドレスを直接入力しても 表示されないはずです。片方の方法でだけ表示できている時点で、 通信の可否ではなく名前の解決に問題があると分かります。

  2. イDNSサーバが応答せず、サーバ名からIPアドレスを求められない。

    正解。サーバ名での接続だけがDNSによる変換を経由します。IPアドレスの直接入力は その変換が要らないため、DNSが止まっていても表示できます。

  3. ウDHCPサーバが停止し、端末が自分のIPアドレスを取得できていない。

    誤り。DHCPは端末に自分のIPアドレスなどを自動で割り当てる仕組みです。 止まっていれば端末はネットワークに参加できず、IPアドレスを直接入力しても 表示できません。症状が片方だけに出ている説明になりません。

  4. エルータのNATの設定が誤っていて、アドレスの変換ができていない。

    誤り。NATは社内と外部の境目でアドレスを変換する仕組みで、社内LANの中だけで 完結する通信は通常これを経由しません。影響が出るとすればインターネット側との 通信で、サーバ名かIPアドレスかで差は生じません。

理解を深めるために

電話はかけられるが、電話帳が引けない

相手の電話番号を知っていれば電話はかけられますが、名前から番号を調べる電話帳が 使えなければ、名前しか知らない相手には連絡できません。サーバ名では表示できず IPアドレスなら表示できる状態は、これと同じです。通信の道そのものはつながっていて、 名前を番号に直す部分だけが働いていないと考えます。

どこで分岐しているのか

ブラウザにサーバ名を入力したときの流れは次のとおりです。

  1. サーバ名(ドメイン名)に対応するIPアドレスをDNSサーバに問い合わせる
  2. 返ってきたIPアドレス宛てに接続する

IPアドレスを直接入力した場合は1が丸ごと省かれます。つまり1に関わるものが壊れたときだけ、 「名前では駄目、番号なら平気」という症状になります。

原因ごとに症状がどう変わるか

原因 サーバ名で接続 IPアドレスで接続
DNSサーバの停止 できない できる
DHCPサーバの停止 できない できない
ファイアウォールでの遮断 できない できない

障害の切り分けでは、この「片方だけ失敗するか、どちらも失敗するか」が手がかりになります。 DNSはドメイン名とIPアドレスを対応づける仕組みなので、疑うのは名前を使ったときだけ 失敗する場面です。

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