問題 41★★☆

インターネットでは、IPとTCPを組み合わせてデータを送ることが多い。 このうちTCPが担う役割として、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア宛先のIPアドレスを基に、データを宛先まで中継して届ける。

    誤り。これはIPの役割です。IPはアドレスを頼りにデータを宛先まで運びますが、 途中で失われても気づきません。IPが「運ぶ」、TCPが「届いたか確かめる」と 役割を分けて覚えると区別できます。

  2. イ通信の内容を暗号化し、途中で盗み見されないようにする。

    誤り。これはTLS(HTTPSで使われる仕組み)の役割です。TCPは「確実に届ける」 ための仕組みで、内容そのものは保護しません。確実さと秘密を守ることは別の問題です。

  3. ウドメイン名を、通信に使うIPアドレスに変換する。

    誤り。これはDNSの役割です。DNSは通信を始める前に宛先を調べる仕組みで、 データを届ける段階には関わりません。調べる役か、運ぶ役かで切り分けます。

  4. エ相手に届いたかを確認し、届かなかったデータを再送する。

    正解。TCPは相手からの受信確認を待ち、届かなかった分を送り直します。 順番が入れ替わって届いても、元の順に並べ直して渡します。

理解を深めるために

IPが運び、TCPが届いたかを確かめる

荷物の配送にたとえると、IPは「宛名を見て荷物を運ぶ配送業者」です。 ただし、途中で荷物がなくなっても気づきません。 TCPは「受け取りの返事をもらい、返事がなければもう一度送る係」です。 2つを組み合わせることで、データが欠けずに順番どおり届くようになります。

なぜそうなっているのか

インターネットの通信は、役割ごとに分かれたプロトコルを重ねて使います。

  • IP:IPアドレスを基に、データを宛先まで中継して届ける。届いたかは確認しない
  • TCP:接続を確立してから送り、受信確認を受け取る。届かなければ再送し、順番を整える

IPが確認をしないのは、中継を単純で速くするためです。確実さが要る通信では その上にTCPを載せ、多少の遅れより即時性が大事な通信(音声通話やライブ配信など)では 再送をしないUDPを載せる、という使い分けになっています。 WebページやメールはTCPを使うため、データの一部が欠けた状態で表示されることはありません。

混同しやすいものとの違い

プロトコル 役割
TCP 受信確認と再送で、データを欠けずに順番どおり届ける
IP IPアドレスを基に宛先まで中継する(届いたかは見ない)
DNS ドメイン名をIPアドレスに変換する
TLS 通信内容を暗号化し、盗み見や改ざんを防ぐ

試験で「信頼性」「再送」「順序の保証」と出たらTCP、「宛先まで中継」ならIPです。 「確実に届ける」と「秘密を守る」は別の機能だと押さえておきましょう。

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