問題 44★★☆

社内LANに接続済みで、IPアドレスなどの設定も済んでいるPCがある。 このPCのブラウザに https://www.example.co.jp/ と入力したとき、 Webページを表示するまでの処理のうち、最初に行われるものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アDHCPによって、PCにIPアドレスを割り当ててもらう。

    誤り。これはDHCPの役割で、PCがネットワークにつながった時点で行われます。 問題文では設定が済んでいるので、ページを見るたびに繰り返すことはありません。 「接続したとき」の処理か「アクセスするたび」の処理かで区別します。

  2. イTLSによって、Webサーバとの通信の暗号化を始める。

    誤り。これはHTTPSで行われる処理ですが、相手のWebサーバと通信を始めてからの話です。 URLの先頭が https なので最初に行われそうに見えますが、 相手のIPアドレスが分からなければ、暗号化の手順を始める相手にも届きません。

  3. ウDNSによって、ホスト名に対応するIPアドレスを調べる。

    正解。通信の宛先はIPアドレスで指定するため、まず www.example.co.jp という 名前をIPアドレスに変換します。これが分かってから、Webサーバとの通信が始まります。

  4. エcookieをWebサーバに送り、以前に訪れた利用者だと伝える。

    誤り。cookieはブラウザがページを要求するときに、要求と一緒にWebサーバへ送るデータです。 ページの要求そのものに含まれるので、相手との通信が成立したあとの、最後のほうの段階です。

理解を深めるために

宛先が分からなければ、何も始まらない

手紙を出すには住所が要ります。「〇〇株式会社さん」という名前だけではポストに入れても 届きません。まず住所録で住所を調べてから、封筒に書きます。

インターネットも同じです。通信の宛先はIPアドレスで指定します。 人が入力した www.example.co.jp は名前にすぎないので、 最初にDNSで「この名前のIPアドレスは何か」を調べます。これを名前解決と呼びます。

ページが表示されるまでの順番

IPアドレスなどの設定が済んでいるPCで、URLを入力してからの流れはおおむね次のとおりです。

  1. DNSで名前解決し、Webサーバのアドレスを得る
  2. そのアドレスのWebサーバと通信を始める
  3. HTTPSなら、TLSで通信の暗号化を始める
  4. HTTPでページを要求する(このときcookieも一緒に送る)
  5. Webサーバがページを返し、ブラウザが表示する

DHCPはこの流れの外側にあります。PCがネットワークにつながったときに 設定を受け取るもので、ページを見るたびに使うものではありません。

なお、一度調べた結果はしばらく手元に保存されるため、毎回DNSサーバへ 問い合わせるとは限りません。それでも「名前からアドレスを得る」段階が 最初に来ることは変わりません。

混同しやすいものとの違い

処理 いつ行われるか
DNS(名前解決) アクセスのたびに最初に(名前→IPアドレス)
DHCP ネットワークに接続したとき(IPアドレスなどの設定を受け取る)
TLS(HTTPS) Webサーバと通信を始めた後、ページの要求の前
cookie ページを要求するとき、要求と一緒に送る

試験では「名前をIPアドレスに変換する」がDNS、「IPアドレスを自動で割り当てる」がDHCPです。 どちらもアドレスに関わるので、変換か割り当てかで見分けてください。

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