正解:ウ
各選択肢の解説
アDHCPによって、PCにIPアドレスを割り当ててもらう。
誤り。これはDHCPの役割で、PCがネットワークにつながった時点で行われます。 問題文では設定が済んでいるので、ページを見るたびに繰り返すことはありません。 「接続したとき」の処理か「アクセスするたび」の処理かで区別します。
イTLSによって、Webサーバとの通信の暗号化を始める。
誤り。これはHTTPSで行われる処理ですが、相手のWebサーバと通信を始めてからの話です。 URLの先頭が https なので最初に行われそうに見えますが、 相手のIPアドレスが分からなければ、暗号化の手順を始める相手にも届きません。
ウDNSによって、ホスト名に対応するIPアドレスを調べる。
正解。通信の宛先はIPアドレスで指定するため、まず www.example.co.jp という 名前をIPアドレスに変換します。これが分かってから、Webサーバとの通信が始まります。
エcookieをWebサーバに送り、以前に訪れた利用者だと伝える。
誤り。cookieはブラウザがページを要求するときに、要求と一緒にWebサーバへ送るデータです。 ページの要求そのものに含まれるので、相手との通信が成立したあとの、最後のほうの段階です。
理解を深めるために
宛先が分からなければ、何も始まらない
手紙を出すには住所が要ります。「〇〇株式会社さん」という名前だけではポストに入れても 届きません。まず住所録で住所を調べてから、封筒に書きます。
インターネットも同じです。通信の宛先はIPアドレスで指定します。 人が入力した www.example.co.jp は名前にすぎないので、 最初にDNSで「この名前のIPアドレスは何か」を調べます。これを名前解決と呼びます。
ページが表示されるまでの順番
IPアドレスなどの設定が済んでいるPCで、URLを入力してからの流れはおおむね次のとおりです。
- DNSで名前解決し、Webサーバのアドレスを得る
- そのアドレスのWebサーバと通信を始める
- HTTPSなら、TLSで通信の暗号化を始める
- HTTPでページを要求する(このときcookieも一緒に送る)
- Webサーバがページを返し、ブラウザが表示する
DHCPはこの流れの外側にあります。PCがネットワークにつながったときに 設定を受け取るもので、ページを見るたびに使うものではありません。
なお、一度調べた結果はしばらく手元に保存されるため、毎回DNSサーバへ 問い合わせるとは限りません。それでも「名前からアドレスを得る」段階が 最初に来ることは変わりません。
混同しやすいものとの違い
| 処理 | いつ行われるか |
|---|---|
| DNS(名前解決) | アクセスのたびに最初に(名前→IPアドレス) |
| DHCP | ネットワークに接続したとき(IPアドレスなどの設定を受け取る) |
| TLS(HTTPS) | Webサーバと通信を始めた後、ページの要求の前 |
| cookie | ページを要求するとき、要求と一緒に送る |
試験では「名前をIPアドレスに変換する」がDNS、「IPアドレスを自動で割り当てる」がDHCPです。 どちらもアドレスに関わるので、変換か割り当てかで見分けてください。