正解:ア
各選択肢の解説
ア割り当てたアドレスには有効期間があり、不要になれば回収して別の端末に回すから。
正解。DHCPはアドレスを「貸し出す」仕組みで、使われなくなったアドレスは 回収され、次に来た端末に割り当てられます。同時に使う台数が50台以内なら足ります。
イNATによって、来客の複数の端末が1つのプライベートIPアドレスを共有するから。
誤り。NATが複数の端末で共有させるのは、インターネット側のグローバルIPアドレスです。 店舗内のプライベートIPアドレスは、端末ごとに別々のものが必要です。 共有するのがどちら側のアドレスかで区別します。
ウDNSによって、来客の端末ごとに異なる名前を付け、アドレスの代わりに区別するから。
誤り。DNSは名前とIPアドレスを対応づける仕組みで、アドレスの代わりにはなりません。 名前があっても、通信の宛先として各端末に固有のIPアドレスが必要なことは同じです。
エ来客の端末は、MACアドレスだけで通信し、IPアドレスを使わずに済むから。
誤り。MACアドレスは同じLAN内で機器を見分ける番号ですが、 インターネット上のWebサイトなどと通信するにはIPアドレスが必要です。 だからこそ来客の端末もDHCPでIPアドレスを受け取っています。
理解を深めるために
DHCPは「あげる」のではなく「貸す」
傘立てに貸し出し用の傘が50本ある店を想像してください。 雨の日に来た客は傘を借り、帰るときに返します。同時に50人を超えなければ、 1か月に何百人来ても傘は足ります。
DHCPのIPアドレスも同じです。端末に配るのではなく、期間を決めて貸し出します。 この期間をリース期間と呼びます。
回収と再利用の流れ
- 端末がネットワークにつながると、DHCPサーバが空いているアドレスを1つ貸し出す
- 使い続ける端末は、期間が切れる前に延長を申し出る
- 来客が帰って延長がなくなると、期間切れでアドレスは回収される
- 回収したアドレスは、次に来た別の端末に貸し出される
このため、足りるかどうかを決めるのは延べ人数ではなく、 同時に接続する台数です。同時に50台を超えると、 51台目の端末はアドレスを受け取れず、接続できません。
混同しやすいものとの違い
| 仕組み | 何を解決するか |
|---|---|
| DHCP | IPアドレスを期間付きで貸し出し、回収して再利用する |
| NAT | 複数の端末で1つのグローバルIPアドレスを共有させる |
| DNS | 名前とIPアドレスを対応づける |
| MACアドレス | 同じLAN内で機器そのものを見分ける番号 |
試験ではNATとの区別がよく問われます。店舗の中で端末ごとに要るのがプライベートIPアドレスで、 それを貸し出して回収するのがDHCP、外に出るときに1つのアドレスにまとめるのがNATです。