問題 49★★☆

海外出張中の社員が、日本で契約しているスマートフォンを、SIMを入れ替えたり新たな契約を結んだりせずに、 現地でそのまま通話やデータ通信に使えた。これを可能にしている仕組みとして、最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アテザリング

    誤り。テザリングは、スマートフォンの回線をノートPCなど他の機器に分けて使わせる機能です。 「外出先でつながる」場面で並びやすいですが、スマートフォン自体が現地の電波を どう使えるのかは説明できません。誰の回線を、どの機器が使うかの話です。

  2. イMNP

    誤り。MNPは、通信事業者を乗り換えても電話番号をそのまま使える制度です。 「番号が変わらずに使える」点が似ていますが、MNPは乗り換えの手続であり、 この社員は事業者を変えていません。契約はそのまま、使う設備だけが変わっています。

  3. ウローミング

    正解。ローミングは、契約している事業者の電波が届かない場所で、提携する他の事業者の 設備を借りて通信できる仕組みです。海外では現地の事業者の網に、日本の契約のままつながります。

  4. エプラチナバンド

    誤り。プラチナバンドは、建物の奥や遠くまで電波が届きやすい低い周波数帯の通称です。 「つながりやすさ」の話なので候補に見えますが、国内でのエリアの広さの話であり、 海外の事業者の設備を使えることとは関係しません。

理解を深めるために

電波を「借りて」つながる仕組み

携帯電話の電波塔や交換設備は、契約した通信事業者が国内に整えたものです。 日本の事業者の電波は、当然ながら海外には届いていません。

それでも海外でそのまま使えるのは、日本の事業者と現地の事業者が提携しているからです。 現地では現地の事業者の設備を借りて通信し、利用料は日本の契約に請求されます。 これをローミング(国際ローミング)といいます。

ローミングのポイント

  • 契約は日本の事業者のまま。SIMの入れ替えや現地での契約は要らない
  • 実際に電波を出しているのは提携先の事業者の設備
  • 料金体系は国内と別になることが多く、データ通信の使いすぎに注意が要る

国内でも、ある事業者のエリア外を別の事業者の設備で補う形のローミングがあります。 「自社の網の外で、他社の網を借りる」という点は同じです。

混同しやすいものとの違い

用語 中身
ローミング 契約先のエリア外で、提携先の事業者の設備を借りて通信する
テザリング 自分のスマートフォンの回線を、他の機器にも使わせる
MNP 事業者を乗り換えても電話番号を引き継ぐ制度
プラチナバンド 遠くまで届きやすい低い周波数帯の通称

「契約は変えずに、他社の設備を使う」ならローミングです。 事業者を変えるMNP、回線を他の機器に分けるテザリングとは、何が変わるのかで見分けます。

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