問題 53★★★

スマートフォンが故障したため、SIMカードを抜いて、同じ事業者の回線で使える予備の端末に差し替えた。 すると、予備の端末で元の電話番号のまま通話できた。その理由として、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア故障した端末のIMEIが、SIMカードと一緒に予備の端末へ移ったから。

    誤り。IMEIは端末そのものに割り当てられた識別番号で、SIMカードを差し替えても移りません。 「番号が引き継がれた」ことから連想しやすいですが、予備の端末は自分のIMEIのままです。 端末を表すのがIMEI、契約を表すのがSIMです。

  2. イ予備の端末がMNPの手続により、元の電話番号を引き継いだから。

    誤り。MNPは、通信事業者を乗り換えても電話番号を使い続けられる制度です。 「番号を引き継ぐ」点が似ていますが、この場面では事業者を変えておらず、 番号の移転の手続もしていません。カードを差し替えただけです。

  3. ウ予備の端末がローミングにより、他の事業者の設備に接続したから。

    誤り。ローミングは、契約先のエリア外で提携先の事業者の設備を借りて通信する仕組みです。 「別の端末でもつながった」ことから候補に見えますが、使う設備の話であり、 どの契約として通信するかを決めるものではありません。

  4. エ契約者を識別する情報がSIMカードに記録されており、端末を問わず使えるから。

    正解。契約者を識別する情報は端末ではなくSIMカードに入っています。 そのため、使える端末にカードを差し替えれば、同じ契約・同じ電話番号のまま使えます。

理解を深めるために

契約は「端末」ではなく「カード」に入っている

SIMカードは、どの通信事業者の、どの契約者かを識別する情報を記録した小さなICカードです。 携帯電話の網は、端末に差し込まれたSIMの情報を見て、その通信を誰の契約として扱うかを決めます。

そのため、契約は端末ではなくSIMカードの側に付いていると考えられます。 故障した端末からカードを抜き、使える別の端末に差し込めば、 同じ契約・同じ電話番号のまま通話やデータ通信ができます。

差し替えで何が変わり、何が変わらないか

  • 変わらないもの:契約者の情報、電話番号(SIMカードの側にあるもの)
  • 変わるもの:IMEI(端末の側にあるもの。予備の端末の番号になる)
  • 注意点:対応する周波数帯や方式が合わない端末、SIMロックがかかった他社向け端末では使えないことがある

SIMカードの役割を端末に組み込み、契約情報を通信で書き込むようにしたものがeSIMです。 この場合はカードを差し替える代わりに、契約情報を別の端末へ移す手続をします。

混同しやすいものとの違い

用語 中身
SIMカード 契約者を識別する情報を持つICカード。差し替えで契約ごと移る
IMEI 端末そのものの識別番号。SIMを替えても端末側に残る
MNP 事業者を乗り換えても電話番号を引き継ぐ制度
ローミング 契約先のエリア外で他の事業者の設備を借りて通信する

「端末を替えても同じ番号で使えた」理由はSIMカードです。 事業者を替えるMNP、使う設備を借りるローミングとは、何を替えたのかで見分けます。

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