正解:イ
各選択肢の解説
ア記憶と生体
誤り。PINコードは記憶に当たりますが、ICカードは体の特徴ではありません。 生体は指紋や静脈など本人の体そのものを使う要素で、持ち物であるカードとは別です。
イ所有と記憶
正解。ICカードは本人が持っている物(所有)、PINコードは本人だけが知っている情報(記憶)です。 種類の違う2つを組み合わせているので、多要素認証になります。
ウ所有と生体
誤り。ICカードは所有に当たりますが、PINコードは体の特徴ではありません。 入力する数字は覚えている情報なので、生体ではなく記憶の要素です。
エ記憶と記憶
誤り。カードに記録された情報を読むため記憶の要素と混同しがちですが、 本人が覚えている必要はありません。手元に持っていることを確かめる所有の要素です。
理解を深めるために
「持っている物」と「知っていること」の組合せ
キャッシュカードで現金を引き出すときを思い浮かべると分かりやすいです。 カードだけでは引き出せず、暗証番号も入力します。 社員証のICカードとPINコードも同じ組合せです。
- ICカード:本人が持っている物。所有の要素
- PINコード:本人だけが知っている短い暗証番号。記憶の要素
なぜ2つを組み合わせるのか
ICカードだけの方式では、カードを落とすと拾った人がそのまま入室できてしまいます。 PINコードを組み合わせておけば、カードを手に入れても番号を知らなければ通れません。 逆に番号を盗み見られても、カードが手元になければ使えません。 一方が破られても、もう一方が残るのが多要素認証の強みです。
認証の3要素
| 要素 | 中身 | 例 |
|---|---|---|
| 所有 | 本人が持っている物 | ICカード、スマートフォン |
| 記憶 | 本人が知っていること | PINコード、パスワード |
| 生体 | 本人の体や動作の特徴 | 指紋、静脈、顔 |
ICカードは情報を記録していますが、利用者が中身を覚えているわけではありません。 要素を分類するときは、本人が何をすれば提示できるか(持っていればよいのか、 覚えている必要があるのか)で判断すると迷いません。