問題 34★☆☆

ある事務所では、入室時に社員証のICカードを読取り装置にかざし、続けて本人が決めた PINコードを入力する。この方式で確認している認証の要素の組合せはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア記憶と生体

    誤り。PINコードは記憶に当たりますが、ICカードは体の特徴ではありません。 生体は指紋や静脈など本人の体そのものを使う要素で、持ち物であるカードとは別です。

  2. イ所有と記憶

    正解。ICカードは本人が持っている物(所有)、PINコードは本人だけが知っている情報(記憶)です。 種類の違う2つを組み合わせているので、多要素認証になります。

  3. ウ所有と生体

    誤り。ICカードは所有に当たりますが、PINコードは体の特徴ではありません。 入力する数字は覚えている情報なので、生体ではなく記憶の要素です。

  4. エ記憶と記憶

    誤り。カードに記録された情報を読むため記憶の要素と混同しがちですが、 本人が覚えている必要はありません。手元に持っていることを確かめる所有の要素です。

理解を深めるために

「持っている物」と「知っていること」の組合せ

キャッシュカードで現金を引き出すときを思い浮かべると分かりやすいです。 カードだけでは引き出せず、暗証番号も入力します。 社員証のICカードとPINコードも同じ組合せです。

  • ICカード:本人が持っている物。所有の要素
  • PINコード:本人だけが知っている短い暗証番号。記憶の要素

なぜ2つを組み合わせるのか

ICカードだけの方式では、カードを落とすと拾った人がそのまま入室できてしまいます。 PINコードを組み合わせておけば、カードを手に入れても番号を知らなければ通れません。 逆に番号を盗み見られても、カードが手元になければ使えません。 一方が破られても、もう一方が残るのが多要素認証の強みです。

認証の3要素

要素 中身 例
所有 本人が持っている物 ICカード、スマートフォン
記憶 本人が知っていること PINコード、パスワード
生体 本人の体や動作の特徴 指紋、静脈、顔

ICカードは情報を記録していますが、利用者が中身を覚えているわけではありません。 要素を分類するときは、本人が何をすれば提示できるか(持っていればよいのか、 覚えている必要があるのか)で判断すると迷いません。

前の問題へ次の問題へ