正解:ア
各選択肢の解説
ア申込みの際に、申込者が実在する本人であることを、本人確認書類などを使ってオンラインで確かめる。
正解。eKYCは窓口や郵送に頼らず、申込みの時点で「誰であるか」をオンラインで確かめる仕組みです。 ログインのたびに行う認証ではなく、利用の入口で行う本人確認です。
イ一度の認証で、連携している複数のサービスを続けて利用できるようにする。
誤り。これはシングルサインオンの説明です。どちらもオンラインの本人確認に関わる語ですが、 シングルサインオンは認証の手間を減らす仕組みで、相手が誰かを最初に確かめるものではありません。
ウゆがんだ文字などを読み取らせ、操作しているのが人間であることを確かめる。
誤り。これはCAPTCHAの説明です。申込み画面でよく見かけるため混同しがちですが、 確かめているのは「人間かプログラムか」だけで、どこの誰かまでは分かりません。
エログインのたびに、記憶と所有など種類の異なる要素を組み合わせて確かめる。
誤り。これは多要素認証の説明です。登録済みの利用者が本人かを毎回確かめる仕組みで、 初めて申し込む人の身元を確かめるeKYCとは、行う時点も目的も違います。
理解を深めるために
窓口での本人確認を、オンラインで済ませる
銀行口座を作るとき、以前は窓口で運転免許証などを見せるか、書類を郵送するのが普通でした。 eKYC(electronic Know Your Customer)は、この本人確認をスマートフォンなどで オンラインのまま完結させる仕組みです。 マイナンバーカードのICチップを読み取らせる方法などがあります。
「最初に一度」の身元確認と「毎回」の認証
本人確認には、行う時点の違う2つの場面があります。
- 身元確認:申込みや登録のときに、相手が実在するどこの誰かを確かめる。eKYCはこちら
- 当人認証:登録済みの利用者がログインするときに、本人が操作しているかを確かめる。 パスワードや多要素認証はこちら
eKYCで身元を確かめたうえで口座を作り、その後の利用はログインの認証で守る、という順番です。 身元確認が甘いと、なりすましで作られた口座が不正送金などに使われてしまいます。
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 確かめること | 行う時点 |
|---|---|---|
| eKYC | 申込者が実在する本人か | 申込み・登録時 |
| シングルサインオン | (認証の回数を減らす仕組み) | ログイン時 |
| CAPTCHA | 操作しているのが人間か | 入力・送信時 |
| 多要素認証 | 登録済みの利用者本人か | ログインのたび |
試験では「オンラインで本人確認を完結させる」「口座開設」といった語が手がかりになります。 ログインの話か、申込みの話かで切り分けるのが確実です。