正解:ウ
各選択肢の解説
ア記録できる情報量が少なく、盗まれても価値のある情報が入っていない。
誤り。実際は逆で、ICカードは磁気カードより多くの情報を記録でき、計算処理もできます。 偽造されにくさは情報の少なさではなく、チップの中身を守る構造から来ています。
イ磁気ストライプに情報を記録し、専用の装置でしか読み取れない。
誤り。これは磁気カードの仕組みです。磁気ストライプの情報は市販の装置でも読み出しやすく、 読み取った内容を別のカードに書き写すスキミングの被害が起きてきました。
ウチップ内部の情報を外から不正に読み出したり書き換えたりしにくい。
正解。ICチップは内部の情報を不正に取り出そうとしても読み出しにくい構造(耐タンパ性)を持ちます。 中身を写し取れないので、同じカードを複製しにくくなります。
エカード1枚で所有と生体を確かめるので、それだけで多要素認証になる。
誤り。ICカードはそれ自体では所有の要素だけです。多要素認証にするには、 PINコード(記憶)や指紋(生体)など別の種類の要素を組み合わせる必要があります。
理解を深めるために
中身を「のぞかせない」カード
磁気カードは、カードの裏の帯に情報をそのまま記録しています。 読取り装置さえあれば中身を読めるので、写し取って別のカードを作るスキミングが起こりました。 ICカードは情報を小さなICチップの中にしまい込み、 外から無理に取り出そうとしても読み出しにくい作りになっています。
なぜ偽造されにくいのか
- チップの内部を物理的に解析・改変しようとしても、情報を取り出しにくい構造になっている。 この性質を耐タンパ性という
- チップ自身が計算できるので、読取り装置とのやり取りの中で暗号を使った確認ができる
- 中身を写し取れなければ、同じ情報を持つカードを複製できない
混同しやすいものとの違い
| 用語 | 中身 |
|---|---|
| ICカード | ICチップに情報を記録。耐タンパ性があり複製しにくい |
| 磁気カード | 磁気ストライプに記録。読み出しやすくスキミングの対象になりやすい |
| 多要素認証 | 記憶・所有・生体のうち種類の違う要素を組み合わせる認証 |
ICカードは認証の3要素では所有に当たります。 「偽造されにくい理由」を問われたら、チップの中身を守る耐タンパ性を選びます。