問題 33★★☆

生体認証は、利用者の身体的特徴を用いるものと、行動的特徴を用いるものに分けられる。 行動的特徴を用いる認証はどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア手のひらや指の内部を通る静脈の形を読み取って照合する。

    誤り。これは静脈パターン認証で、身体的特徴を使います。体の内部にある血管の形は、 本人の動作とは関係なく決まっているものです。体の外から見えないので偽造しにくい点が特徴です。

  2. イ目の瞳孔の周りにある虹彩の模様を撮影して照合する。

    誤り。これは虹彩認証で、身体的特徴を使います。「目を見せる」という動作はありますが、 照合しているのは模様そのものです。動作を伴うかではなく、何を照合するかで判断します。

  3. ウ目や鼻の位置、輪郭などの特徴を撮影して照合する。

    誤り。これは顔認証で、身体的特徴を使います。カメラに顔を向けるだけで済み、 スマートフォンでも身近ですが、照合しているのは顔の形や配置です。

  4. エ署名を書くときの筆圧や書く速さの変化を読み取って照合する。

    正解。照合しているのは書いた文字の形ではなく、書くときの動きの癖です。 本人の動作から生まれる特徴なので、行動的特徴を用いる認証に当たります。

理解を深めるために

「体そのもの」か「動作の癖」か

生体認証が照合する特徴は、2つに分けられます。

  • 身体的特徴:体に備わっている形や模様。指紋、静脈、虹彩、網膜、顔など
  • 行動的特徴:その人が何かをするときの癖。署名の筆圧や書く速さ、キーボードを打つリズムなど

たとえば同じ「サイン」でも、書き上がった文字の形だけを比べるなら画像の照合です。 行動的特徴として使うのは、ペンを動かす速さの変化や筆圧のかけ方といった、 書いている最中の動きです。形だけ真似されても、動き方までは真似しにくいのが利点です。

見分け方は「何を照合しているか」

虹彩認証でも顔認証でも、利用者は目や顔をカメラに向けるという動作をします。 しかし照合しているのは、その瞬間に写った模様や形です。 動作を伴うかどうかではなく、照合の対象が体の特徴か、動作の特徴かで分けます。

認証 照合するもの 分類
署名(筆圧・速さ) 書くときの動きの癖 行動的特徴
静脈パターン認証 手のひら・指の血管の形 身体的特徴
虹彩認証 瞳孔の周りの模様 身体的特徴
顔認証 目・鼻の配置や輪郭 身体的特徴

行動的特徴は、体調や慣れで日によってぶれやすい面があります。 試験では「行動的特徴を用いるものはどれか」の形で、署名やキーストロークを 身体的特徴の例の中から選ばせる出題が考えられます。

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