問題 45★★☆

PCへのサインインに、サーバで照合するパスワードではなく、そのPCに設定した数字のPINコードを 使う方式がある。このPINコードが盗み見られても被害が小さいとされる理由はどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア一定時間ごとに自動で変わるため、盗み見られても次回は使えない。

    誤り。これはワンタイムパスワードの性質です。PINコードは利用者が決めた固定の番号で、 変えない限り同じ値を使い続けます。使い捨てかどうかと、使える場所が限られるかどうかは別の話です。

  2. イ設定した端末の中だけで照合され、他の端末で入力しても通らない。

    正解。このPINコードはその端末に結び付いており、サーバへは送られません。 番号だけ知られても、その端末を手に入れない限り悪用できないのが強みです。

  3. ウ数字だけで構成されるため、文字を含むパスワードより推測されにくい。

    誤り。数字だけだと組合せの数はむしろ少なくなり、推測されやすくなります。 PINコードが安全とされるのは番号の複雑さではなく、端末に結び付いて使える場所が限られるからです。

  4. エ入力のたびに暗号化してサーバへ送るため、通信路で盗まれない。

    誤り。この方式のPINコードは、そもそもサーバへ送られません。端末の中で照合されます。 通信を暗号化するのはサーバで照合するパスワードの守り方で、仕組みが違います。

理解を深めるために

「その端末の中でしか通じない合言葉」

サーバで照合するパスワードは、どの端末から入力しても通ります。 漏れれば、世界中どこからでも使われてしまいます。 端末に設定するPINコードは、その端末の中だけで照合されます。 番号を知られても、相手が使えるのはあなたのPCを手に入れたときだけです。

なぜ被害が小さくなるのか

  • PINコードは端末の中で照合され、ネットワークを通ってサーバへ送られない
  • サーバ側にPINコードは保存されないので、サーバから漏れることもない
  • 悪用するには「番号を知っている」だけでなく「その端末を持っている」必要がある。 結果として記憶と所有を組み合わせた形になる
  • 端末内の照合に何度も失敗すると、入力を一時的に止める仕組みも組み合わされる

スマートフォンでパスキーを使うときに求められるPINや指紋も、同じく端末の中で確認されます。

混同しやすいものとの違い

方式 照合する場所 盗み見られたとき
端末に設定するPINコード その端末の中 その端末がなければ使えない
サーバで照合するパスワード サーバ 別の端末からでも使える
ワンタイムパスワード サーバ 一度使えば無効になる

「どこで照合するか」と「使い捨てか」を分けて考えると、PINコードとワンタイムパスワードを取り違えません。

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