問題 47★★☆

ある銀行のATMでは、手のひらを読取り装置にかざすと、近赤外線で皮膚の下にある血管の形を読み取り、 登録済みのものと照合して本人を確認する。この方式はどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. ア指紋による生体認証

    誤り。指紋認証は指先の皮膚の表面にある模様を照合します。 体の一部をかざす点は似ていますが、照合するのは表面の模様で、皮膚の下の血管ではありません。

  2. イ静脈パターンによる生体認証

    正解。手のひらや指の静脈の形を近赤外線で読み取ります。 体の内部にあって外から見えにくいため、盗み見や偽造がされにくい方式です。

  3. ウ網膜による生体認証

    誤り。網膜認証も血管の形を使いますが、読み取るのは眼球の奥にある網膜の血管です。 血管を照合する点で混同しやすいので、手のひらか目かという部位で区別します。

  4. エ虹彩による生体認証

    誤り。虹彩認証は黒目の部分にある、瞳孔の周りの模様を照合します。 網膜と同じく目を使う方式ですが、照合するのは血管ではなく目の表側から見える模様です。

理解を深めるために

「体のどこの、何を見るか」で方式が決まる

生体認証のうち、体の特徴を使うもの(身体的特徴)は、名前がそのまま「照合する場所」を表しています。 手のひらをかざして、皮膚の下の血管を読むなら静脈パターン認証です。

なぜ静脈が使われるのか

  • 静脈の中の血液は近赤外線を吸収するので、近赤外線を当てると血管が影のように浮かび上がる
  • 血管は体の内部にあるため、指紋のように物に触れた跡が残らず、盗み見や型取りがされにくい
  • 手のひらをかざすだけで済み、装置に触れずに使える機種もあるため、ATMなど不特定多数が使う場所で採用されている

身体的特徴の方式の違い

方式 部位 照合するもの
静脈パターン認証 手のひら・指 皮膚の下の静脈の形
指紋認証 指先 皮膚の表面の模様
網膜認証 目(眼球の奥) 網膜の血管の形
虹彩認証 目(黒目の部分) 瞳孔の周りの模様

「血管を見る」のは静脈と網膜、「模様を見る」のは指紋と虹彩です。 そのうえで手か目かという部位を確かめると、4つの方式を取り違えずに選べます。

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