問題 33★★☆

ある企業が公開しているWebサイトに関して発生した事象のうち、 改ざんにあたるものとして、最も適切なものはどれか。

正解:エ

各選択肢の解説

  1. ア本物によく似た偽のサイトが別のURLで公開され、利用者がそこへ誘導された。

    誤り。これはフィッシングで使われる偽サイトの説明です。 利用者が偽の内容を見せられる点は同じなので混同しますが、 企業の本物のサイトには手が加えられていません。偽物を別に作るのは、なりすましです。

  2. イ外部から大量の通信が集中し、利用者がWebサイトを閲覧できない状態になった。

    誤り。これはサービスの妨害にあたる事象です。Webサイトが被害を受ける点は 共通しますが、ページの内容は変わっておらず、通信が収まれば元どおり表示されます。 内容が変わったのか、使えなくなったのかで区別します。

  3. ウ保管していた会員情報が外部へ複製され、第三者に知られる状態になった。

    誤り。これは情報漏えいの説明です。侵入を受けた結果として起きる点は似ていますが、 データは写し取られただけで、元の内容は変わっていません。 外に出たのか、書き換えられたのかで区別します。

  4. エ公開中のページが無断で書き換えられ、不正なサイトへのリンクが埋め込まれた。

    正解。改ざんは、正規の情報そのものが権限のない者に書き換えられることです。 本物のサイトの中身が変わるので、利用者は正しいURLを開いていても、 攻撃者が用意した内容を見せられてしまいます。

理解を深めるために

掲示板の貼り紙を、勝手に書き換えられる

改ざんは、データやWebページなどの情報が、権限のない者によって 書き換えられる脅威です。店先の掲示板にたとえると、 貼ってある営業時間の紙を、誰かが勝手に書き直してしまう状態です。

よく似た偽の掲示板を隣に立てる行為とは違います。 改ざんは、本物そのものに手が加えられるところに特徴があります。

本物が書き換わると何が困るのか

  • 利用者は正しいURLを開いているので、内容を疑う手掛かりがない
  • 見た目を変えずに、不正なサイトへ転送する命令だけを埋め込まれることがある
  • 閲覧した利用者がマルウェアに感染すると、被害を受けた企業が加害の側に回ってしまう

改ざんは、目立つ落書きのような形だけではありません。 画面の表示は元のまま、裏側だけが書き換えられている場合は、 運営する企業自身も気づきにくくなります。そのため、ファイルが変更されていないかを 定期的に確かめる仕組みが対策として使われます。

Webサイトに起きる事象の比較

事象 本物のサイトの内容 起きていること
改ざん 書き換えられる 正規の情報が別の内容に変わる
偽サイト(なりすまし) 変わらない 本物に似せた別のサイトが作られる
サービスの妨害 変わらない 通信が集中して閲覧できなくなる
情報漏えい 変わらない 保管していた情報が外部に出る

試験では「本物の情報そのものが変わったかどうか」を見ます。 変わっていれば改ざん、変わらずに外へ出たなら情報漏えい、 変わらずに使えなくなったならサービスの妨害です。

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