正解:エ
各選択肢の解説
アリンク先のアドレス欄に鍵マークが表示されていれば、暗号化されているので入力する。
誤り。鍵マークが示すのは通信が暗号化されていることだけで、運営者が本物の銀行か どうかは示しません。偽サイトも暗号化通信に対応できるため、判断材料になりません。
イ送信者の欄に表示された名前が実在する銀行の名称であれば、リンクを開いて入力する。
誤り。メールの送信者名は送る側が自由に付けられるため、本物の証明になりません。 見慣れた名称ほど信用しやすいことを、攻撃者は利用しています。
ウウイルス対策ソフトでメールを検査し、何も検出されなければリンクを開いて入力する。
誤り。ウイルス対策ソフトが主に探すのはマルウェアです。フィッシングのメールは 文章とリンクだけで成り立つので、検出されないことは安全の証明になりません。
エメールのリンクは使わず、登録済みのブックマークや公式アプリから開いて確認する。
正解。フィッシングは偽サイトへ誘導されて初めて成立します。自分で確かめた入口から 入れば、メールが本物でも偽物でも、偽サイトに情報を入力することはありません。
理解を深めるために
「本物かどうか」を見分けようとしない
フィッシングは、実在する企業や機関を装ったメールなどで偽のWebサイトに誘導し、 IDやパスワード、カード番号などを入力させて盗む攻撃です。
知らない人から「家の鍵が壊れているので見せてください」と声をかけられたとき、 相手の制服や名札を観察して本物かを判断するのは危うい方法です。 確実なのは、自分が知っている番号で管理会社に電話をかけ直すことです。 フィッシングへの対応も同じで、届いた入口を使わず、自分の知っている入口から入り直します。
なぜ「見た目の確認」では防げないのか
偽サイトは本物をそのまま写して作られるので、画面の見た目では区別できません。 さらに、安心材料に見えるものの多くは攻撃者の側でも用意できます。
- 送信者名は、送る側が好きな名称を付けられる
- 暗号化通信(鍵マーク)は、偽サイトでも使える
- 文面にマルウェアが含まれないので、ウイルス対策ソフトの検査では見つからないことがある
「口座を停止した」「至急」など、急がせる文面は確認の手間を省かせるためのものです。
混同しやすい判断材料の整理
| 判断材料 | 分かること | 偽物でも満たせるか |
|---|---|---|
| 自分で登録した入口から開く | 開いた先が本物のサイトであること | 満たせない |
| 鍵マークの表示 | 通信が暗号化されていること | 満たせる |
| 送信者名の表示 | 送る側が付けた名称 | 満たせる |
| ウイルス対策ソフトの検査 | マルウェアが見つからなかったこと | 満たせる |
試験では、鍵マークや送信者名を理由に「入力してよい」とする選択肢が誤答として置かれます。 それぞれが何を保証しているのかを切り分ければ、迷わず消せます。