問題 18★★☆

社内の設計業務で使うPCを選定している。導入後も、扱う図面の規模に合わせて メモリやグラフィックスボードを追加していきたい。ノートPCではなく デスクトップPCを選ぶ理由として、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア本体の内部に余裕があり、メモリや拡張ボードを後から増設しやすい。

    正解。デスクトップPCは筐体が大きく、内部に部品を足す空間と電源の余力があります。 導入後に性能を引き上げていく前提なら、この拡張性が決め手になります。

  2. イバッテリーを内蔵しており、電源のない場所へ持ち出して作業できる。

    誤り。これはノートPCの利点です。デスクトップPCは電源に接続して据え置いて使う ため、持ち出しはできません。今回の要件は増設のしやすさであって、 持ち運びではない点に注意してください。

  3. ウ画面を指で直接触れて操作でき、立ったまま片手でも扱える。

    誤り。これはタブレット端末などモバイル端末の特徴です。現場での確認や閲覧には 向きますが、部品を増設して性能を高める用途には向きません。 入力方法の話であって、拡張性の話ではありません。

  4. エ複数の利用者からの要求を受け付け、機能を提供し続ける役割に向く。

    誤り。これはサーバの役割です。サーバは常時稼働して多数の利用者にファイル共有や Webの機能を提供します。個人が設計作業に使うPCの選定とは、 そもそも想定している使われ方が違います。

理解を深めるために

動かさない代わりに、中をいじれる

PCの形の違いは、そのまま「何を優先したか」の違いです。

デスクトップPCは机の上に据え置く前提なので、大きさと重さを気にする必要が ありません。その分、筐体の中に空きスロットや電源の余裕を取れます。 後からメモリを足す、グラフィックスボードを載せ替える、といった手が打てるのは この余裕があるからです。

ノートPCはその逆で、持ち運べることを最優先に薄く小さくまとめています。 部品が基板に直付けされていることも多く、増設できる範囲は限られます。

用途で選び分ける

  • 据え置いて重い処理をする: デスクトップPC。設計、動画編集、開発
  • 持ち出して使う: ノートPC。訪問先、会議室、在宅勤務
  • 移動しながら見る・入力する: モバイル端末。点検、接客、在庫確認
  • 多数の利用者に機能を提供し続ける: サーバ。ファイル共有、Web、業務システム

同じ「コンピュータ」でも、置き方と使われ方が違えば設計思想が違います。

混同しやすいものとの違い

機器 優先していること
デスクトップPC 拡張性と性能。据え置いて長く使う
ノートPC 可搬性。バッテリーで持ち出せる
モバイル端末 携帯性と手軽な操作。タッチで扱う
サーバ 常時稼働と共有。多数の要求に応え続ける

試験では「後から性能を高めたい」「持ち出したい」「複数人で共有したい」のうち どれが要件かを読み取れば、選ぶべき形は決まります。

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