問題 42★★☆

部署の共有ファイルを1台のコンピュータに集め、サーバとして運用することにした。 このコンピュータを夜間や休日も停止させずに動かし続ける理由として、 最も適切なものはどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. ア電源を切ると保存済みのファイルが消えてしまうため、通電を続ける必要がある。

    誤り。ファイルはSSDやハードディスクなどの補助記憶装置に保存され、 電源を切っても消えません。消えるのは主記憶(RAM)上の作業中のデータです。 停止させない理由は、保存の維持ではなく応答の維持にあります。

  2. イ利用者のPCが起動していない間だけ、その処理を肩代わりして実行するため。

    誤り。サーバは利用者のPCの代わりに動くのではなく、利用者のPCからの 要求を受けて応じる側です。役割の分担であって、手の空いた側が 仕事を引き取る関係ではありません。

  3. ウ利用者がいつ要求を出すか分からず、常に受け付けて応答する必要があるため。

    正解。サーバは要求を受けて応答する側なので、要求が来たときに動いていなければ 役目を果たせません。誰がいつ使うか分からないほど、停止できない時間が広がります。

  4. エ一度に1人しか利用できず、順番待ちの利用者を待たせないようにするため。

    誤り。サーバは多数の利用者からの要求に同時に応答できるように作られています。 1人ずつしか扱えないという前提が違っており、常時稼働の理由にもなりません。 同時に使えるからこそ、共有の置き場所として成り立ちます。

理解を深めるために

サーバは「呼ばれたら答える側」

サーバという言葉は、箱の形ではなく役割を指します。利用者のPCから送られてくる 要求を受け付け、ファイルを渡す、Webページを返す、データベースを検索して結果を返す。 要求する側(クライアント)に対して、応じる側がサーバです。 店番に例えると分かりやすく、客がいつ来るか分からない以上、店は開けておくほかありません。

常時稼働が求められる理由

  • 誰がいつ要求を出すか、あらかじめ決まっていない
  • 止まっている間の要求には応答できず、利用者側の業務が止まる
  • 夜間のバックアップや定期処理を、利用の少ない時間に動かすことがある
  • 社外や在宅からの利用があれば、業務時間外も要求が届く

だからこそ、サーバでは電源やディスクの二重化といった信頼性設計や、 可用性という評価指標が重視されます。個人が使うPCとは求められる性質が違います。

役割で見たときの違い

位置づけ 何をするか
サーバ 要求を受けて応答する。多数の要求に同時に応じる
クライアント(利用者のPC) 要求を出し、返ってきた結果を人に見せる
主記憶(RAM) 作業中のデータを置く。電源を切ると消える
補助記憶装置 保存したデータを保持する。電源を切っても残る

試験では「常時稼働」「複数の利用者からの要求」という言い回しが手がかりです。 装置の大きさではなく、どちら側の役割かで判断してください。

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