正解:イ
各選択肢の解説
ア信頼性(Reliability)
誤り。信頼性は「そもそも故障しにくいこと」を表します。故障の起きにくさが 信頼性で、故障してから直しやすいかどうかは別の観点として扱われます。
イ保守性(Serviceability)
正解。保守性は障害からの復旧や点検のしやすさを表す観点です。原因を 特定しやすく、交換で短時間に直せる設計は、まさに保守性が高い状態です。
ウ可用性(Availability)
誤り。可用性は「使いたいときに使える割合」を表し、稼働率で測ります。 保守性を高めた結果として上がる指標であって、設計の特徴そのものではありません。
エ完全性(Integrity)
誤り。完全性はデータが欠けたり矛盾したりしないことを表します。守る対象が データの正しさであり、装置を直す速さとは別の観点です。
理解を深めるために
RASISは5つの頭文字
RASISは、情報システムの良し悪しを多面的に見るための5つの観点をまとめた言葉です。 どれか1つだけ高くても良いシステムとは言えないという考え方が背景にあります。
| 観点 | 読み | 問うていること |
|---|---|---|
| R 信頼性 | Reliability | 故障せずに動き続けるか |
| A 可用性 | Availability | 使いたいときに使えるか |
| S 保守性 | Serviceability | 直しやすい・点検しやすいか |
| I 完全性 | Integrity | データが正しく保たれるか |
| S 安全性 | Security | 不正なアクセスを防げるか |
信頼性・可用性・保守性は3つセットで覚える
この3つは関係が深く、混ざりやすいところです。
- 信頼性は「壊れるまでの長さ」。長く動くほど高い
- 保守性は「直るまでの短さ」。早く直るほど高い
- 可用性は、その両方の結果として決まる「使える時間の割合」
壊れにくくしても(信頼性)、いざ壊れたときに何日も止まるなら可用性は上がりません。 逆に、多少壊れても数分で直るなら(保守性)可用性は保てます。可用性は目的、 信頼性と保守性はそれを支える手段という関係です。
試験では「復旧」「交換」「点検」という言葉が出たら保守性、「止まらない」 「故障しにくい」なら信頼性、「稼働率」なら可用性、と結び付けて読むと迷いません。