正解:イ
各選択肢の解説
アWi-Fiの暗号化は相手のWebサーバまで続くので、意見のとおりHTTPでも読まれない。
誤り。意見そのものの誤解です。Wi-Fiの暗号化は無線の区間を守る仕組みで、 アクセスポイントで復号されてから先へ送られます。相手のサーバまで続く暗号化は HTTPSのように通信の両端で行うものです。
イWi-Fiの暗号化が守るのはPCとアクセスポイントの間なので、その先を守るにはHTTPSが要る。
正解。Wi-Fiの暗号化は、電波が飛ぶPCとアクセスポイントの間の区間だけを守ります。 その先の社内LANやインターネット上の区間まで守るには、HTTPSで通信の両端を暗号化します。
ウアクセスポイントから先は有線のイーサネットで電波が出ないので、どの区間でも読まれない。
誤り。電波が出ないことと、読まれないことは別です。イーサネットはそれ自体では暗号化せず、 経路上の機器や、インターネット側の区間で通信を見られる可能性は残ります。
エWi-Fiの暗号化方式を新しいものに変えれば、インターネット上の区間まで暗号化される。
誤り。方式を新しくして強くなるのは無線の区間の守りで、守る範囲は広がりません。 暗号の強さと、どこからどこまで暗号化されるかを混同した誤解です。
理解を深めるために
Wi-Fiの暗号化は「電波の区間」の鍵
Wi-Fiの暗号化は、建物の玄関に付けた鍵のようなものです。外から電波を拾われても 読めないように、PCとアクセスポイントの間だけを暗号化します。アクセスポイントで 復号された通信は、社内LAN(イーサネット)を通ってインターネットへ出ていき、 その先はWi-Fiの暗号化とは関係なく送られます。
なぜHTTPSが別に要るのか
通信の経路を区間に分けると、Wi-Fiの暗号化がどこまで効くかが分かります。
- PC〜アクセスポイント: Wi-Fiの暗号化で守られる
- アクセスポイント〜社内のルータ: 有線のイーサネット。それ自体は暗号化しない
- ルータ〜相手のWebサーバ: インターネット。多くの事業者の設備を経由する
HTTPで送った内容は、2つ目と3つ目の区間では暗号化されていません。HTTPSは、 PCのブラウザと相手のWebサーバという通信の両端で暗号化するので、途中の区間が 何であっても内容を守れます。Wi-Fiの暗号化とHTTPSは、守る区間が違う別々の対策です。
混同しやすいものとの違い
| 対策・考え方 | 守る区間 |
|---|---|
| Wi-Fiの暗号化 | PCとアクセスポイントの間(無線の区間)だけ |
| HTTPS | ブラウザからWebサーバまでの全区間 |
| イーサネット(有線) | それ自体では暗号化しない |
| 新しい暗号化方式への変更 | 無線の区間の強さが上がるだけで、範囲は同じ |
「暗号化されている」と聞いたら、どこからどこまでかを確かめる、という見方が 試験でも実務でも問われます。