問題 23★★☆

部門の情報資産のリスクを洗い出す中で、「落雷による停電」「空調の故障による サーバの停止」「部外者のサーバ室への侵入」の3つを同じ分類にまとめた。 3つすべてに当てはまる脅威の分類として、最も適切なものはどれか。

正解:ア

各選択肢の解説

  1. ア建物や機器などの設備そのものに被害が及ぶ、物理的脅威

    正解。停電・故障・侵入は、原因が自然・機器・人と異なりますが、どれも サーバ室や機器という物そのものに直接及ぶ脅威です。対策もUPSや空調の冗長化、 入退室管理といった設備側の手当てになります。

  2. イソフトウェアやネットワークの仕組みを通じて生じる、技術的脅威

    誤り。技術的脅威は、不正アクセスや盗聴、改ざんのように、プログラムや通信を 通じて生じる脅威です。サーバが止まるという結果は似ていますが、3つとも ネットワーク経由ではなく、設備に直接起きています。

  3. ウ人の誤りや不注意、悪意ある行動から生じる、人的脅威

    誤り。人的脅威は、誤操作や紛失、盗み見、ソーシャルエンジニアリングのように 人の行動が原因となる脅威です。部外者の侵入は人の行為ですが、落雷や空調の 故障には人の行動が関わっていません。

  4. エ人の意図によらずに起きる出来事としての、偶発的脅威

    誤り。意図の有無で分ける見方では、落雷や故障は意図によらない出来事に入ります。 しかし部外者の侵入は意図して行われる行為なので、3つすべてには当てはまりません。

理解を深めるために

原因ではなく「どこに被害が及ぶか」でまとめる

落雷、空調の故障、部外者の侵入は、原因だけを見ると自然・機器・人でばらばらです。 それでも同じ分類にまとめられるのは、3つともサーバ室や機器という「物」に直接被害が及ぶ からです。このような脅威を物理的脅威と呼びます。

脅威の3分類と、それぞれの対策の向き

脅威は、被害がどこを通じて生じるかで次の3つに分けて整理されることが多くあります。

  • 物理的脅威:事故、災害、故障、破壊、盗難、建物や部屋への侵入など
  • 技術的脅威:不正アクセス、盗聴、なりすまし、改ざん、エラー、クラッキングなど
  • 人的脅威:誤操作、紛失、破損、盗み見、不正利用、ソーシャルエンジニアリングなど

分類を分けておく意味は、対策の打ち手が違うことにあります。物理的脅威には、 UPS(無停電電源装置)、空調や電源の冗長化、耐震設備、入退室管理のような設備側の対策を当てます。 ファイアウォールやパスワードの強化では、停電も侵入も防げません。

なお「侵入」は、ネットワーク経由の不正アクセスではなく、建物やサーバ室に 物理的に入り込むことを指す場合に物理的脅威に入ります。

混同しやすいものとの違い

分類 分ける軸 3つすべてに当てはまるか
物理的脅威 設備・機器に直接及ぶか 当てはまる
技術的脅威 プログラム・通信を通じて生じるか どれもネットワーク経由ではない
人的脅威 人の行動が原因か 落雷・故障には人が関わらない
偶発的脅威 意図によらないか 侵入は意図的な行為

分類の問題では、1つだけに当てはまる選択肢が混ざります。並んだ事例を 1つずつ当てはめ、すべてに当てはまる軸を選んでください。

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