問題 20★★☆

通信販売を営むA社は、業種は異なるが在庫管理で高い評価を得ている物流会社を選び、 在庫回転日数などの指標を自社と比べた。そのうえで差が生じている原因を分析し、 自社の改善目標を設定した。A社が行った取組みとして、最も適切なものはどれか。

正解:イ

各選択肢の解説

  1. アベストプラクティスの策定

    誤り。ベストプラクティスは、ある目的に対して最も効果的とされる手法や やり方そのものを指します。比べる先にある「お手本」がベストプラクティスで、 A社が行った「比べて差を分析する活動」の名前ではありません。

  2. イベンチマーキング

    正解。優れた他社のやり方を指標で自社と比べ、差の原因を分析して 改善につなげる活動です。比べる相手は同業に限らず、特定の業務で 優れていれば異業種でもかまいません。

  3. ウコアコンピタンスの特定

    誤り。コアコンピタンスは、他社がまねしにくい自社の中核となる能力です。 見極めるのは自社の内側にある強みで、他社を物差しにして自社の弱い 業務を改善するA社の取組みとは向きが逆です。

  4. エSWOT分析

    誤り。自社の強み・弱みと、外部環境の機会・脅威を整理する手法です。 自社の現状を把握する点は似ていますが、特定の優良企業と指標を 並べて比べる手順は含みません。

理解を深めるために

「上手な人と比べて、差を埋める」

部活動で記録が伸び悩んだとき、強い選手のフォームを動画で見て、自分と どこが違うかを比べることがあります。違いが分かれば、何を直せばよいかが決まります。 企業でこれを行うのがベンチマーキングです。

どう進めるのか

ベンチマーキングは、おおむね次の順で進みます。

  • 改善したい業務を決める(在庫管理、問合せ対応など)
  • その業務で優れた成果を上げている企業を選ぶ
  • 指標で自社と比べ、差がどこにあるかを明らかにする
  • 差の原因を分析し、改善目標と手段を決める

比べる相手は同業他社に限りません。在庫管理なら物流会社、接客ならホテルというように、 その業務で最も優れた企業を選ぶのがポイントです。 ここでお手本になる優れたやり方をベストプラクティスと呼びます。

混同しやすいものとの違い

用語 何を指すか
ベンチマーキング 優良企業と指標で比べ、差から改善する活動
ベストプラクティス お手本となる最も効果的なやり方そのもの
コアコンピタンス 他社がまねしにくい自社の中核能力
SWOT分析 内部の強み・弱みと外部の機会・脅威の整理

ベンチマーキングとベストプラクティスは一緒に使われるので混同しがちです。 「比べる活動」がベンチマーキング、「比べる先のお手本」がベストプラクティスと覚えます。

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