正解:ア
各選択肢の解説
アPEST分析
正解。政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の 四つでマクロ環境を洗い出す手法です。法改正は政治、景気と為替は経済、 人口構成は社会、生成AIは技術にあたります。
イファイブフォース分析
誤り。業界内の競争、新規参入、代替品、売り手と買い手の交渉力という 五つの力で、業界の収益の上げにくさを見る手法です。同じ外部環境でも、 見るのは自社が属する業界の構造であり、社会全体の潮流ではありません。
ウバリューチェーン分析
誤り。調達から製造、物流、販売、サービスまでの自社の活動を分解し、 どこで価値が生まれ、どこにコストがかかっているかを見る手法です。 対象は自社の内部であって、外部環境の洗い出しには使えません。
エPPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)
誤り。市場成長率と市場占有率で自社の事業や製品を四つに分類し、 資金の配分を決める手法です。中期計画で使う点は同じですが、扱うのは 既に持っている事業の組合せであり、外部環境の把握ではありません。
理解を深めるために
「天気」は変えられないが、読むことはできる
法改正も景気も人口減少も、一企業の努力では動かせません。しかし読み違えると 計画がまるごと外れます。PEST分析は、この自社では動かせない環境を 四つの引き出しに分けて、見落としなく洗い出すための道具です。
PESTの四つ
| 頭文字 | 見るもの | 例 |
|---|---|---|
| P(政治) | 法規制、政策、税制 | 法改正、補助金制度 |
| E(経済) | 景気、物価、為替、金利 | 原材料高、円安 |
| S(社会) | 人口、価値観、生活様式 | 少子高齢化、在宅勤務 |
| T(技術) | 新技術、標準化、特許 | 生成AI、EV、5G |
四つは機会にも脅威にもなります。洗い出した結果をSWOT分析の「機会」「脅威」に 流し込む、という使われ方が一般的です。
見る範囲で並べ直す
| 手法 | 見る範囲 |
|---|---|
| PEST分析 | 社会全体のマクロ環境(政治・経済・社会・技術) |
| ファイブフォース分析 | 自社が属する業界の競争構造 |
| バリューチェーン分析 | 自社内部の活動の連なり |
| PPM | 自社が抱える事業・製品の組合せ |
試験では「法改正」「景気」「人口構成」「技術の進展」が並んでいればPEST分析です。 外から内へ、社会 → 業界 → 自社という順に道具が並ぶと覚えると整理できます。