問題 14★☆☆

新規事業を検討しているA社は、狙う市場の顧客ニーズ、その市場にいる 競合他社の動き、自社が持つ技術と人員の三つを並べて整理した。 A社が用いた手法はどれか。

正解:ウ

各選択肢の解説

  1. アSWOT分析

    誤り。自社の状況を強み・弱み・機会・脅威の四つに分ける手法です。 外部と内部の両方を見る点が3C分析と似ていますが、切り口が 「自社に有利か不利か」であり、顧客・競合・自社という登場人物別ではありません。

  2. イベンチマーキング

    誤り。優れた実績を持つ他社の業務ややり方を自社と比べ、差を測って 改善の目標にする手法です。競合を見る点は重なりますが、比較の相手は 業界外の優良企業でもよく、顧客や自社資源を同時に並べる枠組みではありません。

  3. ウ3C分析

    正解。顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の三者を 並べて事業環境を整理する手法です。「顧客ニーズ」「競合他社の動き」 「自社の技術と人員」がそのまま三つのCに対応します。

  4. エマーケティングミックス(4P)

    誤り。製品・価格・流通・販売促進という、売り手側の打ち手を組み合わせる 考え方です。市場を調べた後に「ではどう売るか」を決める段階の道具であり、 環境そのものを把握するための枠組みではありません。

理解を深めるために

登場人物を三人そろえて見る

事業がうまくいくかどうかは、自社の都合だけでは決まりません。買ってくれる人が いて、同じ客を狙う相手がいて、そこに自社が何を出せるか。3C分析は、この 三人の登場人物を抜けなく並べるための枠組みです。

三つのCで何を見るか

C 見るもの 問い
Customer(顧客・市場) 市場の大きさ、ニーズ、購買行動 誰が何を求めているか
Competitor(競合) 競合の数、シェア、強みと動き 相手はどう攻めているか
Company(自社) 技術、人員、資金、ブランド 自社は何を出せるか

三つを見て初めて「顧客が求めていて、競合が満たせておらず、自社なら出せる」 という空きが見つかります。どれか一つでも欠けると、独りよがりの事業計画になります。

似た枠組みとの違い

手法 何を並べるか
3C分析 顧客・競合・自社。事業環境を登場人物で整理する
SWOT分析 強み・弱み・機会・脅威。有利か不利かで整理する
ベンチマーキング 優れた他社のやり方と自社を比べ、差を測る
マーケティングミックス(4P) 製品・価格・流通・販売促進。売り方を組み立てる

試験では「顧客・競合・自社」と三つ並ぶ記述があれば3C分析です。 調べる道具(3C・SWOT)と、打ち手を決める道具(4P)は段階が違う点も押さえましょう。

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